調査日:2012年10月13日


旭化成富士工場専用線
(富士市)



旭化成富士工場専用線は、JR富士駅と旭化成富士工場を結んでいた貨物専用線です。
この専用線は、富士駅を出てしばらくJR東海道本線と並走したあと、進路をやや南に変えていました。
そして、東海道新幹線と国道1号線の高架を潜り、旭化成富士工場へ続いていました(赤ライン)。

一部、路盤が改変されている場所もありますが、専用線跡にありがちな道路化はあまりされておらず、場所によってはレールが残ったままになっているという、見所の多い廃線です。


ちなみに、富士駅周辺には多数の工場があり、この旭化成富士工場専用線以外にもいくつかの専用線がありました。
現在も、わずかながら現役の専用線があります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

東海道本線の吉原駅〜富士駅間にある「第二藤間踏切」からレポートを始めます。
両駅のほぼ中間にある踏切で、天気が良ければ写真のように富士山を見ることができます。

専用線は、この踏切を境界として進路を変えていました。
この踏切より富士側は、東海道本線とほぼ並走していたため、探索することができません。







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さすがにレールは残っていませんが、舗装の違いなどから現在でも専用線がどの位置を通っていたのかが分かります(オレンジ色ライン)。






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第二藤間踏切の吉原側です。
専用線は、右へカーブしながら東海道本線から離れていきます。





第二藤間踏切を過ぎてすぐ、小さな川を渡る部分に橋台の跡が残っていました。
残念ながら橋桁自体は撤去されています。






レール!

なんと、川を渡った先はレールが残ったままになっています!
専用線は、しばらく盛り土の上を通ります。





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両側に建物がある中、この専用線だけは時が止まっているかのようです。
枕木や犬釘もそのままの状態で残っています。




カーブを終えた専用線は、このあとしばらくはほぼ直進します。
周辺の建物が少なくなってきました。





場所によってはレールが隠れるくらいまで植物が成長しています。







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ここまで順調だった専用線ですが、進路を塞ぐようにトラロープが現れました。
特に立入禁止を示すものは見当たらなかったので、そのまま進みます。
トラロープの直後には短い橋があり、注意を促すものなのかもしれません。

また、このトラロープとほぼ同じ場所でレールが途切れています。何やら不穏な予感が・・・。






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案の定、路盤を跨ぐように道路が敷設され、その先は路盤ごと施設の敷地となってしまっています。
専用線は、オレンジのラインのようにこの施設の左端を通っていたはずです。

施設内には立ち入ることができないので、迂回することにします。






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施設の南側に回ってきました。
専用線はオレンジのラインのように通っていたと思われますが、痕跡はありません。

ただし、この施設の基礎に使用されている材木は、もしかして専用線の枕木では・・・。






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この先、専用線はしばらくの間、道路に転用されています。
専用線はオレンジのラインのように通っていたと思われますが、写真の左側に写っている門を覗いてみると・・・。






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なんとレールが見えるではありませんか!
ナローゲージのようです。
奥のほうはアスファルトに埋もれているので、現在は使用されていないようですが・・・。

専用線が現役だった頃は、このナローゲージと平面交差していた時期もあったといいます。


※言うまでもなく、門の中は私有地です。決して門の中には入らないようにご注意ください。







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専用線はオレンジのラインのように通っていたと思われます。
なお、チェーンで仕切られた中は私有地となっています。

右も左も私有地で、非常に肩身が狭いですw





ようやく私有地が終了し、専用線の真上を歩けるようになりました。
ただし、この辺りも道路化されています。







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道路を横断した専用線は、東海道新幹線の下を潜ります。
暗渠の名前は「旭化成」となっており、東海道新幹線が開通した当時はこの専用線が現役だったと思われます。
ちなみに、すぐ近くには新富士駅があります。






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新幹線の高架下も舗装されていますが、なんとレールが残ったままとなっています!
わざと残したのか、撤去できなかったのか・・・。






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新幹線の高架を潜ると、再び道路を横断します。
この道路は、手前から奥方向への一方通行となっています。
道路自体には踏切などの痕跡はありませんが・・・。





脇には踏切でよく見られる柵が引き抜かれたまま放置されており、ここに踏切があったのは確かなようです。



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