だぁ!だぁ!だぁ!小説 「彷徨が本当に欲しい物・・・」

だぁ!だぁ!だぁ!小説「彷徨が本当に欲しい物・・・」 公開期間2006年12月20日〜2007年1月10日


「いいよ、プレゼントなんか・・・。」
この言葉が頭をよぎるたびに未夢はため息をついている。それは、鹿田さんが家に来た時、彷徨が言った言葉だった。
「お嬢様がクリスマスのプレゼントは何が良いか・・・と悩んでおられまして。」という鹿田さんの質問に、彷徨はそう答えたのだ。
未夢はカレンダーを見上げる。12月25日まであと5日・・・。よりによってクリスマスと彷徨の誕生日が同じ日だとは・・・。

「あ〜もう! プレゼントなんかいらない・・・なんて言われても、やっぱり誕生日なんだし・・・。」

キッチンで1人考える未夢。とその時

「未夢さん!」
「うわ!? ってワンニャーか・・・ビックリした。」
「?・・・今日は未夢さんの買い物当番です、お願いしますね。」
「そういえばそうだったかも。そうだ、ワンニャー。」
「何ですか?」
「今彷徨が欲しい物って何だと思う?」
「そうですねぇ・・・。あ、もしかして未夢さん、彷徨さんの誕生日にあげるつもりですね。」

と笑いながら言うワンニャーに、未夢はただ頷くことしかできなかった。ワンニャーもなかなか鋭い・・・。

「彷徨さんのことですから、未夢さんがいれば・・・・・・(ボソボソ」
「え、何? 私がいれば何なのよ。」
「いえ〜何でもありませんw あ、早くしないとタイムサービス終わっちゃいますよ!」
「行ってきま〜す。」

何かワンニャーに騙されたような・・・と思いながらも未夢はスーパーたらふくで買い物を済ませ、帰り道を歩いていると、
クリスマスムード一色の飾り付けが目に止まる。店という店がクリスマスプレゼント用の商品を店頭に並べている。
未夢はいつの間にか足を止めて商品を眺めていた。

「何がいいんだろ・・・バッグなんて彷徨使わないよね・・・。」
「み〜ゆ!」
「うわぁ!? ななみちゃん。それに綾ちゃんも。」
「未夢ちゃん、買い物の帰り?」
「うん。」
「はは〜ん、さては西遠寺君への誕生日プレゼント、何にしようか悩んでたでしょ!」
「え〜!? どうして分かったの?」
「未夢ってホント単純なんだから。顔に描いてあるのw」

それでさっきワンニャーにも気付かれたのか・・・と今頃になって納得する未夢。

「それで、何を買うの?」
「それがなかなか決まらなくて・・・。彷徨ったら『プレゼントなんかいらない』なんて言っちゃってさ。」
「西遠寺君ってカボチャ好きよね。」←綾
「だったらカボチャ1年分とかw」←ななみ
「さすがにそれはちょっとね(汗」
「なんならカボチャ料理でも作ってあげれば?」
「カボチャ料理・・・かぁ。」

未夢は少し考えると

「ありがとね、ななみちゃん、綾ちゃん。」
「別にアタシ達は・・・ねぇ?」
「うん。じゃあね、未夢ちゃん。」
「じゃあね。」

そうだ、早く帰らないと・・・ワンニャーが待ってるんだった。と、未夢は急いで歩き出す。それを見送ったななみと綾は

「ホント、未夢と西遠寺君ラブラブなんだからw」
「だよねぇ、あの2人って本当にいとこ?」
「いとこにしては、あまりにも似てないよね。」
「もしかしたら、未夢ちゃんのお父さんとお母さんがNASAに行っちゃったから、西園寺っていう所にお世話になる事になったんだけど、
その西遠寺さんはまだ未夢ちゃんが小さい頃に何度か来たことがあるんだけど、最近来てないからすっかり記憶がなくなってて、
西園寺は豪邸だと思っていた未夢ちゃんは西遠寺に来て、なんだお寺じゃ〜んってことになっちゃって、そしたら西遠寺君のお父さんが、
疲れたじゃろ〜ひとまず風呂にでも入ってきなさいって言ったからお風呂に入ってたらそこに帰ってきた西遠寺君がやってきて、
キャーチカン!桶がカッコーン・・・なんてねw これ今度の演劇に使えるかも〜!」
「綾ちゃん、完璧にプチみかんさん状態になっちゃってるよ・・・。でも、仮にそう考えると、2人はただの親戚って事に・・・。」


「ただいま〜。はい、ワンニャー。」
「今日は少し遅かったですねぇ。」
「ごめんごめん、ちょっと寄り道しちゃって。・・・ねぇワンニャー。」
「なんですか?」
「彷徨の誕生日プレゼントの事だけどね、カボチャ料理作ってあげようかな・・・て思って。だからワンニャーに教えて欲しいんだけど。」
「分かりました! お任せ下さい。それでは早速今から始めましょう!」
「え、もうやるの!?」
「はい。もう日がありませんからね、早いうちから始めないといけません! で、何を作りたいんです?」
「う〜ん・・・今まで彷徨が食べた事のない料理が作りたいんだけど。」
「ちょっと難しいですねぇ。」
「やっぱり? じゃあ煮物でも何でもいいや。あ、でも・・・カボチャのデザートだけは作ってあげたいなぁ〜なんてねw」
「分かりました、いいのをお教えしましょう。」

こうして、未夢の特訓が始まった。もちろん、彷徨にバレないように・・・。
そして、いよいよ当日。彷徨は朝から三太と出かけている。未夢が作る料理はかぼちゃのコロッケ、かぼちゃのポタージュ、
かぼちゃのケーキの3品。まさにカボチャ尽くしであるw ワンニャーも少し手伝うことになった。

「よ〜し、始めるわよワンニャー。」
「はい!」

料理を作り始める2人。そして、作り始めて1時間を少し過ぎたころ、ようやく完成も近づいてきた時であった。そいつは突如として現れたw

「ペッポ、ペッポ、ペポ!」
「げっ・・・ペポ!」
「これはダメですよ、食べてはいけません!」
「ペポ〜、ペポ!」
「ダメですってば!!」
「向こうにあるポテトチップス食べてもいいからこれだけはダメ!」

何度言っても食べようとするペポ。そこにルゥがやってきた。どうやらペポを探していたようである。

「ペポ、め!」
「ペポ・・・。」
「良かった、ルゥ君がいて。」
「ささ、遊ぶなら向こうで遊んでくださいね。」
「あい!」
「ペポ!」
「さて、気を取り戻して・・・あ・・・。」
「どうしたんです、未夢さん。」
「ケーキ、焦げちゃった・・・。」

ちょうどオーブンでケーキを焼いているときにペポが乱入し、オーブンから目を離していたため、焦げてしまったのである。

「本当ですね・・・しょうがないです、もう一度作り直しましょう。あっもうこんな時間ですか!? 未夢さんすみません、買い物に行ってきます。」
「えっちょっとワンニャー!」
「5時からスーパーたらふくでタイムサービスがあるんです。大丈夫です、きっと未夢さんだけでも作れるはずですから!」

そう言うとワンニャーは瞬速で出かけていってしまった。

「も〜、ワンニャーったらこんな大事なときに・・・。でも、いつまでもワンニャーに頼ってばかりじゃダメだし、1人で作らなきゃ! よ〜し!!」

未夢はとにかく一生懸命作った。彷徨の誕生日を精一杯祝ってあげたい・・・という一心で。
そして、18時まであと15分を残し、ついに完成した。と同時にワンニャーも帰宅。

「未夢さん、どうですか?」
「どうにか完成したよ〜・・・まったく、ワンニャーったら肝心なときにいなくなっちゃうんだから。」
「すみません・・・。」
「ま、いいけどねw とりあえず、彷徨もそろそろ帰ってくると思うから、さっさとテーブルに運んじゃお。」
「はい。」

料理をテーブルに並べ終え、後は彷徨の帰宅を待つだけ。と、未夢が気付いた。

「あ、そういえば、味見してない・・・。」
「いいじゃないですか、食べてみてのお楽しみって事でw」
「でも、おいしくなかったら・・・。」
「じゃあ、誰がこの料理を作ったのかを言わなければいいんじゃないですか?」
「確かに、そのほうが面白いかも。」
「あ、忘れるところでした。はい、未夢さん。」

ワンニャーが手渡したのはクラッカー。スーパーたらふくで安かったから買ってきたらしい。3つあるのでもう一つはルゥに持たせる。
そして、いよいよ彷徨が帰ってきた。

「ただいま。」

パーン!!

「な、なんだ!?」
「誕生日おめでと、彷徨!」
「おめでとうございます。」
「パンパ! キャア!!」
「あ、ありがと・・・。」

いきなりのことで唖然とする彷徨。そういえば今日は誕生日だったっけ・・・と今頃思い出すのだったw

「料理も作ったんですよ。さぁ、どうぞ。」
「料理まで作ってくれたのか。」
「誕生日なんだから、そのくらいしないとね。」

彷徨が席に着くと、そこにはおいしそうな料理が並んでいる。コロッケにポタージュ、ケーキまである。しかも、すべてカボチャなのだw

「これ全部ワンニャーが作ったのか?」
「え・・・ええ、まあ・・・。」
「ありがとな、いただきます。」

やはり彷徨はワンニャーが作った料理だと思っているようだ。相当料理がおいしかったようであっという間に完食してしまった。

「ごちそうさま、おいしかったよ、本当にありがとな。」
「いいえ。」

彷徨はそのまま風呂に入りにいった。一方、未夢とワンニャーは・・・

「未夢さん・・・。」
「私、普段はあんな料理作らないし、彷徨が気付かなくても仕方ないって。」
「でも・・・」
「私、明日のしたくしなきゃいけないから、部屋に戻るね。」

部屋に戻る未夢。やっぱり気付いてくれなかった・・・気付いてくれると期待してたわけじゃない・・・けど・・・・・・。
気がつくと未夢は廊下で星空を眺めていた。その時、

「未夢。」
「か、彷徨!?」
「どうしたんだよ、こんな寒い所で。風邪ひくぞ。」
「う、うん・・・。」
「・・・さっきは、ありがとな。」
「え?」
「あの料理、未夢が作ってくれたんだろ。」

う、嘘・・・気付いてた!? 未夢の顔が一気に赤くなる。

「ど・・・どうして分かったの?」
「どうしてって聞かれても・・・なんつーか、ワンニャーの料理とは少し違うような気がしたっつーか・・・。それに・・・」
「それに?」
「ケーキの味がちょっとな・・・(苦笑」
「え・・・(orz ゴメン、彷徨。」
「ったく、無理して慣れない物作るから・・・。でも、うれしかった。」
「彷徨・・・。」
「未夢。」
「ちょっと彷徨!?」


いきなり彷徨が未夢の手を握ってきたのだ。突然のことで驚く未夢。

「手こんなに冷たいじゃんか、早く暖かくしないと。あんま無理すんなよw」
「ありがと、彷徨。」




というわけで、小説は終了です。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
今回は終わり方が半端すぎますよね・・・ポケスペ小説と平行して書いていたので、やはり時間が足りませんでした(orz
正直、ルゥとペポはいらなかったような気がします(ぉ なんか無理やり登場させたような・・・。
今回は本当に駄作です・・・もっと良いムードに持ち込みたかったですw
ちなみに、途中で小西綾が「演劇に使えるかも〜!」と言っていた長い妄想ですが、実際にアニメ77話内で言っていますw

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《制作予定》
2月 バレンタイン小説(ぉ


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