だぁ!だぁ!だぁ!小説 「未夢の性格、彷徨の性格」
だぁ!だぁ!だぁ!小説「未夢の性格、彷徨の性格」 公開期間2007年3月3日〜3月31日



「彷徨のバカ!!」
「未夢!」


バタンッ! と勢いよくドアが閉まる。その場に残された彷徨・・・。何故こんなことになっているのかと言うと・・・・・・



3月15日・・・この日は朝から未夢の機嫌が良かった。というのも、この日は未夢の誕生日だからなのだが。
未夢にしては珍しくこの日は彷徨より早く起き、ワンニャーの朝食作りを手伝っていた。

「珍しいですね、未夢さんが彷徨さんより早く起きるなんて・・・。」
「珍しくって何よ! どうせいつも起きるの遅いですよ。」
「あ、思い出しました!」
「何が・・・?」
「今日って未夢さんの誕生日ですよね。なるほど、それで・・・。」
「さっすがワンニャー、覚えててくれたのね。」
「当然です! それじゃあ、今日のお夕食はお祝いをしなければなりませんね。」
「ありがとうワンニャー。」

その時、未夢の脳裏にある考えが浮かんだ。彷徨がまだ起きていないことを確かめると、未夢はワンニャーに言った。

「今日1日、彷徨がどんな反応をするか見たいから、夕食を食べ終わるまで私の誕生日の事は秘密にしてくれない?」
「またどうしてそんなことを?」
「なんとなく思いついただけw なんか面白そうだから・・・。」

何でこんな考えが浮かんだのか分からない。彷徨が自分の誕生日を覚えているか知りたいからなのだろうか・・・。
彷徨に自分の誕生日を覚えていてほしいからなのだろうか・・・。と、彷徨が起きてきた。

「おはよう、ワンニャー。お、未夢も起きてたのか。珍しいな〜。」
「何、そんなに珍しいの? いつも起きるのがちょっと遅いだけでしょ!」
「それはどうかな〜?」
「なんですって〜!」
「まあまあ、朝っぱらからやめてください。早く食べないと遅刻しちゃいますよ。」
「あ、もうこんな時間! いただきま〜す。」←彷徨&未夢

こうして慌しい朝は過ぎ、彷徨と未夢は学校へ行くのだった。しかし、学校でも彷徨は普段どおりの様子。
やっぱり覚えてないのかな・・・無意識のうちにそんな事を考え、未夢は少し落ち込んでしまった。と、その時

「未夢ちゃん!」
「綾ちゃん、どうしたの?」
「今日、未夢ちゃん誕生日なんでしょ。」
「え、なんで知ってるの?」
「ふっ・・・私の情報網をナメないで欲しいわ。・・・なんてウソw とにかくおめでと!」
「ありがとう!」
「へぇ〜、未夢って今日が誕生日だったんだ。」

後ろから声。未夢が振り向くとそこには・・・。

「あれ、ななみちゃん。いつからそこに・・・。」
「で、何貰ったの?」
「へ?」
「またまた〜。西遠寺君からのプレゼントよ!」
「え、未夢ちゃん何か貰ったの?」
「2人でいきなり何を・・・。残念ながら、何も貰ってないのよね。」
「はは〜ん・・・さては学校帰りに渡すつもりねぇw」
「なんだ、まだ貰ってないの。せっかく演劇のネタにしようと思ったのに!」
「おいおい・・・。」←未夢&ななみ

そんなこんなで学校の1日は過ぎ、未夢はいつもどおり帰宅する。彷徨は委員会があるとかで一緒には帰ってこなかった。

「未夢さん、おかえりなさい。」
「あい、マンマ!」
「ただいま、ワンニャー、ルゥ君。」
「で、彷徨さんはどうでした?」
「やっぱり私の誕生日覚えてないのかなぁ・・・。全然普段どおり。」
「そうですか・・・。ならば尚のこと、盛大に祝わなければなりませんね! さあ、がんばって料理作りますよ〜!!」
「ありがとう、ワンニャー。」

結局、彷徨が帰ってきたのは夕食の直前で、18時を回ろうとしていた。未夢やワンニャー、ルゥはすでに席についている。
彷徨は席に着くなり、料理の豪華さに驚く。

「ワンニャー、何か今日はすごい料理だけど、今日って何かあったっけ?」
「え・・・そ、それは・・・。彷徨さん、今日が何の日か知らないんですか・・・?」
「え? 今日? ん・・・。」
「もういいよ、ワンニャー。彷徨、分からないみたいだから・・・。」
「未夢さん。」
「未夢?」
「今日はね、私の誕生日。だからワンニャーがこんな料理を作ってくれたの。」
「ふ〜ん。今日、お前の誕生日か。」

未夢は、この彷徨の言葉がなぜかグサッと心に刺さったような気がした。今まで彷徨にやっていたことがバカらしく思えてきた。

「何よ、その言い方! 人の誕生日なんだから祝いの言葉とか無いわけ!」
「祝いの言葉って何だよ。」
「何だよって何よ!」
「何でそんなに怒るんだよ!」
「もう知らない! 彷徨のバカ!!」

未夢は部屋を飛び出していってしまった。

「未夢!」

バタンッ! と勢いよくドアが閉まる。その場に残された彷徨・・・。

「彷徨さん・・・。」
「パンパ?」
「・・・あいつの事だから、誕生日が近くなれば様子が変わってくるだろうと思ってはいたけど・・・。ワンニャー、ちょっと待っててくれ。」
「彷徨さん!」

彷徨は廊下に出ると、未夢の部屋の前まで行く。

「未夢、俺が悪かった。直接、謝りたいから中へ入れてくれないか?」

・・・中からの応答は無い。

「未夢? いいか、開けるぞ。」

そっと戸を開ける彷徨。そこには、彷徨に背を向けて座っている未夢がいた。

「あの・・・さ・・・、さっきは本当にひどいこと言ってゴメン・・・。俺、祝いの言葉とか・・・言うの苦手でさ、
なんて言えばいいのか分からなくてさ・・・。そんなんだから俺、いつもお前を傷つけちまうんだよな・・・。本当にゴメン。」
「彷徨・・・悪くないよ。全部、私が悪いんだよ・・・。」

未夢が小さな声で言う。背を向けていて顔は見えないが、泣いているのだと彷徨は分かった。

「今日だって・・・私がワンニャーに『彷徨には誕生日だという事を秘密にしよう』・・・なんて提案したから、こんな事になっちゃって・・・。
 自分でも、なんでこんな事思いついたのか分からなくて・・・、バカだよね・・・私。」
「未夢・・・。」
「だから・・・彷徨は悪くないよ・・・。」
「・・・いや、俺のほうが悪い。」
「どうして?」
「未夢の誕生日・・・覚えてなかった。未夢は俺の誕生日、覚えていたのに。」
「だって・・・彷徨の誕生日、クリスマスの日じゃない。誰だって覚えられるよ・・・。」
「ハハハハ!」
「え・・・何?」

いきなり笑い出す彷徨に驚き振り向く未夢。一体、彷徨に何が起こったのか・・・。彷徨は笑いながら言う。

「だってさ、俺の誕生日がクリスマスだから覚えられるって言うもんだから、未夢らしいなと思って。」
「何よそれ、そこまで笑うことないじゃない!」
「元気・・・戻ったじゃん。」
「え・・・。」

いつの間にか、泣いていたはずの未夢はいつもどおりの表情に戻っていた。


「彷徨・・・ひょっとして、私のために?」
「早く戻ろうぜ! ワンニャーが待ってるぞ。」
「え、あ・・・ありがとね、彷徨。」
「べ、別に俺は、そういうつもりで言ったわけじゃないからな(汗」

そんなのただの言い訳。でも、何でこんな事を言ったのか分からない・・・。自分の気持ちを知られたくないからだろうか。向こうから自分の気持ちに気付いて欲しいからなのだろうか・・・・・・



というわけで、小説は終了です。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
今回は今までの小説と構成を変えてみました。それが原因で訳分からない事になってしまったんですが・・・(orz
タイトルの通り、できるだけ未夢と彷徨の性格を出して書いたつもりだったんですが、結局、最初と最後に集中ですねw
未夢と彷徨のケンカシーン、明らかに無理矢理ケンカに発展させてる感じがするんですよ。難しいです。
そして最後、なんかクサイ・・・自分で見て恥ずかしいです・・・せっかくの未夢誕生日小説なのに本当にすみません。

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