だぁ!だぁ!だぁ!小説 「逢いたい」  公開期間2009年12月20日〜2010年1月19日



「おい、未夢〜?」

部屋のふすまを開ける。そこには何一つ物のない静かな空間が広がっていた。



また、やっちまった・・・。


俺が未夢、ルゥ、ワンニャーと別れたのは、つい先日。
もうこの家には俺ひとりしかいないのに・・・。



「ワンニャー、今日の夕飯だけど・・・。」


ほら、また。

気付けば誰も居ないキッチンに話しかけている。




この1年、俺の人生は大きく変わったと思う。
あれは、去年のちょうど今頃・・・。いきなり未夢がやってきたかと思えば、あとを追うようにルゥとワンニャーもやってきた。


幼い頃におふくろを亡くし、親父も修業(本当に修業かどうかは定かではないが)で家を空ける事が多かったから、
未夢たちが来るまでは広いこの家にひとりという事も多々あった。


だから、未夢たちが来てからの賑やかさはまるで夢のようだった。



・・・いや、もしかしたら本当に夢だったのかもしれない。
そう思えるほどに、今のこの家は静まり返っている。


未夢たちが来るまではこれが日常だった。そのはずなのに、今は何か物足りない。



話す相手がいない。

聞いてくれる相手がいない。

一緒に笑ってくれる相手がいない。



昔の俺は・・・1年前までの俺は、こんな「孤独」を普通に過ごしていたと言うのか。

・・・信じられない。



未夢たちが俺を変えてくれたんだ。


俺にとって、未夢たちの存在は・・・あいつらの存在はあまりに大きすぎた。





「未夢、ルゥ、ワンニャー・・・逢いたい。」



無理だと分かっているのに。「いってらっしゃい」と送り出したばかりなのに。
口が勝手に動いてしまう。



不意に、電話のコール音が耳に入った。

今は俺しかいないこの家で、受話器を取れるのは俺だけ。



また「孤独」を感じながら、受話器を取った俺の耳に届いた声は ―――





この小説を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
「だぁ!だぁ!だぁ!」小説はなんと前作から約2年ぶりの制作でした。ほったらかしてごめんなさい(orz

今回の小説は、未夢たちを送り出したあとの彷徨の心境を書いてみました。
本当は未夢バージョンも書きたかったのですが、時間が足りず断念しました・・・。

2年前の作品と比べるとあまりにも文章の書き方が変わっていて、自分でもびっくりですw
2年の歳月は恐ろしいですなぁ。


ちなみに、最後に掛かってきた電話の相手が誰だったのかは、皆様のご想像におまかせしますよ。


ご意見、ご感想などはメールフォームよりお願いいたします。


【今後の制作予定】
「らき☆すた」優先で制作していくため、だぁ!作品はあまり期待しないほうがいいかもしれません・・・。




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