吹上峠の隧道群



調査日:2009年5月31日


東京都青梅市の山奥に、吹上峠という峠があります。
この峠には明治時代から隧道が通され、その後、昭和・平成と2回に渡って新たな隧道に切り替わっています。
1つの峠に明治時代開通の「旧吹上隧道」、昭和時代開通の「吹上隧道」、そして平成に開通した「新吹上トンネル」の3本の隧道が通っているのです!

そんな吹上峠の隧道群を調査してきました。



手描きの図で申し訳ございませんが・・・。

黒のラインが現在使用されている「東京都道・埼玉県道53号線」・新吹上トンネル
緑のラインが「新吹上トンネル」が開通するまで使用されていた旧道・旧隧道(吹上隧道)
青のラインが旧隧道が開通するさらに前に使用されていた旧旧道・旧旧隧道(旧吹上隧道)
となっています。なお、旧吹上隧道は現在通行ができません。

この3つの隧道は、貫通している高さこそ異なるものの、いずれもほぼ同じ場所に通されているのが特徴です。
峠に近い順から旧吹上隧道→吹上隧道→新吹上トンネルの順に通っており、それに比例して隧道の延長も新吹上トンネルが一番長くなっています。


※旧吹上隧道へと続く旧旧道へ東青梅駅側から入った場合、旧吹上隧道手前に立入禁止のゲートが設置されています。
 ゲートが閉まっている時は、ゲートより先への立ち入りは決してしないでください。
 また、ゲートが開いている場合でも、その先で作業をされている方がいますので、その方々に許可を得てから立ち入るようお願いいたします。


 上記の注意文は、私が調査をした際、実際に旧旧道で作業されている方に遭遇し、その方がホームページ上に注意文を載せてほしいとおっしゃられたために載せています。
 また、吹上峠周辺は心霊スポットとして訪れる方もおり、大人数で騒ぐ・火遊びをするなどの迷惑行為で付近の住民から苦情も来ているそうです。
 調査される方は、いくら山奥だからと言っても住民がいることを配慮して調査しましょう。




お待たせいたしました。それではレポートをお楽しみください。




上の地図で言うと右下の旧旧道の分岐地点からスタートとなります。
ちなみに、写真にも写っていますが、都バスの「黒沢」バス停がすぐ脇にあるので、公共交通機関での訪問も可能です。

写真奥へと続く2車線の道が東京都道・埼玉県同53号線、急勾配で右へ分岐する狭い道が旧旧道です。
バス停を目印にすれば分かりやすいですが、意識しなければ普通に見逃してしまう分岐です。


あなたはどちらへ進みますか?(旧道へ進む方は「現道をまっすぐ」を選んでください)


現道をまっすぐ  旧旧道へ分岐






旧旧道を右に見ながら、現道はまっすぐと続いていきます。






勾配で徐々に標高を上げていきます。
遠くに「新吹上トンネル」が見えてきました。






上り勾配が終了し、いよいよ新吹上トンネルが迫ってきました。

トンネル手前には情報板が設置されていますが、この日は特に点灯はしていませんでした。






新吹上トンネルに入る直前、右側に旧道が分岐します。
いかにも旧道といった感じの分岐で分かりやすいです。



あなたはどちらへ進みますか?


このまま新吹上トンネルへ  旧道へ分岐







新吹上トンネル東青梅駅側坑口に到着です。いかにも近代的なデザインとなっています。
車道2車線+狭いながらも歩道も確保されており、幅もそれなりに広いです。




扁額です。竣功は1989年10月、延長は604m、幅7m、高さ4,7mです。






内部は暗く、604mという長さは歩行者にとっては辛いものがあります。
また、歩道が狭く交通量も多いため、新しいトンネルといえどもいろんな意味で怖かったです。






出口が近付いてきました。
新吹上トンネルを出るとすぐに交差点があるため、大きな「信号あり」の標識で注意を促しています。






成木側坑口です。東青梅駅側の坑口と同一のデザインとなっています。
トンネル内はほぼ直線ですが、安全面からか最高速度は30km/hに指定されています。


※この写真は成木側から東青梅駅方を向いて撮影したものです。

新吹上トンネルを出ると、すぐに旧道が合流してきます(写真右側のガードレールの切れ目部分)。



現在の新吹上トンネルは、ほぼ直線で掘られた自動車に優しいトンネルとなっています。
また、車線も全線に渡って2車線となっており、すれ違いに苦戦することはありません。

現道のレポートは終了です。


旧道へ  旧旧道へ 
※どちらも東青梅駅側からのレポートとなります



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