調査日:2012年9月9日・25日


東名高速道路 原バスストップ
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廃止となった東名高速道路の原バスストップを調査中です。
下り線の出入口を発見した私は、続いて上り線の出入口を探すことにしました。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

原バスストップ下り線の出入口となっていたアクセス路を、そのまま東名高速道路沿いに進みます。
すると、左へ分岐する道が現れるので、左へ曲がります。

なお、分岐地点の写真には、奥に軽トラックが写っていますが、周囲には畑が点在しているため、原バスストップが廃止となった現在でもアクセス路は利用されているようです。







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左折した先はすぐに東名高速道路を潜る暗渠となっています。
高さは2,4mと、歩いて通る分には問題ありませんが、自動車の場合はかなり限定されます。

なお、暗渠の名前も「沼津24」となっており、偶然にも24が揃っていますw
側溝があるので、もしかしたら幅も2,4mくらいなのでは・・・。







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暗渠を抜け、東名高速道路の上り線側に来ました。
こちらにも、東名高速道路に並走するようにアクセス路が通っているので、ここを左へ曲がります。
下り線側のアクセス路よりも幅が広く、わずかながら交通量もあります。







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木々で隠れてしまって見えにくいですが、こちら側にもフェンスが設置されており、その向こう側には東名高速道路の上り線が通っています。

さらに、ガードレールも設置されています。
手前側のガードレールはなぜか1スパンずつブツ切りにされていますが・・・。

絶え間無く続いているガードレールですが、1ヶ所だけ数mに渡ってガードレールが設置されていない場所があります。
その隙間から中を覗いてみると・・・







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階 段 !

原バスストップ上り線の出入口に間違いありません。
下り線の出入口は登り階段でしたが、こちらの出入口は下り階段となっており、段も数段しかありません。

また、比較的状態の良かった下り線の出入口と比べると、こちら側は随分と状態が悪いです。
取材したのは9月ですが、未だに前年に散ったと思われる落ち葉が厚く堆積したままでした。






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そのままアクセス路を進むと、一番最初に通った「東名原入口」停留所があるバス道路に合流し、跨道橋で東名高速道路を越えます。
また、すぐ名古屋よりにももう1本跨道橋が架かっており、金網越しではありますが原バスストップの全容を見ることができます。

画像の奥方向が東京方面となり、右側が下り線、左側が上り線のバスストップとなります。
上下線でバスストップの位置が若干ズレているように見えますが、地図で確認してみましょう。





原バスストップ周辺の縮尺を最大まで上げたものです。
右側が東京方面、左側が名古屋方面となります。
赤いラインは先ほど発見した原バスストップへの出入口の場所を示しています。

地図でみても、上下線でバスストップの位置が若干異なっていることが分かります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







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跨道橋の脇から下り線の原バスストップを見ます。
バスストップの基礎自体は残っていますが、停留所を示すポールや時刻表などは既に撤去されています。
代わりに非常用の公衆電話が設置されており、現在は非常時の退避所として使用されているに留まっているようです。

なお、先ほど発見したバスストップへの出入口の階段は、公衆電話の右脇に繋がっているようです。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

続いては上り線の原バスストップです。
こちらも、下り線同様、停留所を示すポールや時刻表などは撤去されており、既にバスストップとしては機能していません。
やはり公衆電話が設置されており、出入口も公衆電話の右脇に繋がっていると思われますが、木々が生い茂っており見ることができません。

出入口付近の様子とは対照的に、バスストップ自体は下り線よりも状態が良いように見えます。
日当たりの関係でしょうか?





ここで、原バスストップの変遷について、私が調べることができた範囲で書いていきたいと思います。

東名高速道路の建設を前に、運輸省・建設省・日本道路公団の3社は、「バスストップ討論会」を行いました。
その際、原バスストップについては、地元から要望が出ていたものの、設置を見送ることが決定していました。
なお、この時、原バスストップに隣接する沼津バスストップ(現在、原バスストップの隣は愛鷹バスストップですが、愛鷹バスストップは東名高速道路の開通後に新たに設置された停留所で、当時は沼津バスストップが隣でした)についても、設置した場合の利用価値を検討するとして保留となりました。

その後、3社は数度にわたって協議を行い、最終的に沼津バスストップは設置の必要性が認められました。
そして、これがきっかけとなり、一旦は設置しないことが決定していた原バスストップが、地元の強い陳謝の結果、急転して設置することとなりました。
現在は、沼津バスストップと原バスストップはともに沼津市に属していますが、当時、原バスストップは駿東郡原町に属していたため、「沼津市にバスストップが設置されるなら原町にも設置してほしい」、という意見が出るのは当然のことでした。






こうして開設された原バスストップでしたが、東名ハイウェイバスは全便が通過となりました。
当時、東名高速道路には東名ハイウェイバスのほかに「東名急行バス」という会社もあり、この高速バスの一部が原バスストップに停車していました。
また、当時しずてつジャストラインと富士急バスが運行していた「東名静岡沼津線(新静岡駅〜沼津駅)」も原バスストップに停車しました。

しかし、東名急行バスは1975(昭和50)年に廃止・会社解散、続いて1984(昭和59)年には東名静岡沼津線も運行休止となりました。
その後、東名静岡沼津線は1999(平成11)年に正式に廃止となり、原バスストップに停車するバスは消滅しました。


(以上、「東名高速道路建設誌」/日本道路公団発行より)






バスが停車しなくなってから30年が経過した原バスストップ。

一応、バスストップへの出入口は残されていますが、停留所を示すポールなどが撤去されているところを見ると、再び使用される可能性は皆無だと思われます。
また、最寄り駅までとても歩いて行けるような距離ではなく、周囲もまばらに住宅が建ち並ぶのみという立地ゆえ、仮に現在まで現役だったとしても、おそらくそう多くの利用客は望めなかったのではないかと思います。


原バスストップは、現在も東名高速道路の起点から110km地点にひっそりとあります。



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