ひだまりスケッチ小説 「5月24日 とても長い夜」





「じゃあまた明日ね、乃莉ちゃん。」
「うん。おやすみ、なずな。」

なずながドアを閉めて部屋を出ていったのを確認した私は、すぐにベッドに倒れ込んだ。
私がこんなにも疲れるのは、全部なずなのせいだ。

かわいいし
肌白いし
声きれいだし
良い香りするし
服おしゃれだし
すごく女の子っぽいし

そんな子が毎日のように部屋に遊びに来るんだもん。
好きになっちゃうに決まってる。
今の私は、なずなの前で理性を保つのが精一杯だ。
ふと視線を動かすと、さっきまでなずなが抱いていたクッションが目に止まった。

「それだけは絶対にしてはいけない・・・。」

分かってはいても、気づいたときにはそれを目一杯抱きしめていた。

「やば・・・めちゃくちゃ良い匂い。」

さっきまでの我慢の反動か、今の私は、まったく自制が利かなくなっている。
もし、なずなにこんなところを見られてしまったら、ドン引きされてしまうだろう。
いや、優しいなずなのことだから、もしかしたら同情してくれたりするのかな。

― ピンポーン ―

「あ、はい!?」

突然の呼び鈴に驚き、間抜けな声が出てしまった。
こんな時間に来るとすれば、宮子先輩か茉里あたりだろうか。
まったく、私の幸せな時間を邪魔しないでほしい。

「乃莉ちゃん・・・。」
「なずな!?」

ドアを開けると、さっき挨拶を交わしたばかりのなずなの姿。
予想外の来客に、ここでも間抜けな声が出てしまった。

「テレビ点けたら心霊番組やってて、怖くて眠れなくなっちゃった・・・。一緒に寝て良い・・・?」

涙目で見つめてくるなずなを見て、断るなんてことができるわけがない。

「なんでテレビ点けちゃったの? しょうがないなぁ。」
「ありがとう乃莉ちゃん。」

私にとって、長い夜が始まる。



最後まで小説をお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、非常に地の文が多い、いつもとは一味違う雰囲気の作品になりました。
というか、書いていたら偶然こうなってしまっただけで、特に意味はありません。
タイトルの日付も特に意味はありませんw

乃莉となずなばかりが登場しているひだまりスケッチ小説・・・、他のキャラクターも出してあげたいです(前からずっと言ってる

ご意見・ご感想をお待ちしております。



前ページへ戻る  トップページへ戻る


inserted by FC2 system