調査日:2017年2月15日、公開日:2021年3月10日


愛宕橋
(東伊豆町)



静岡県伊豆の東伊豆町に古い橋を見つけたので、調査してきました。


その橋があるのは、伊豆急行の伊豆大川駅にほど近い場所です。
地図の中央左側、縦に短く赤いラインが引いてある所に橋があります。
地図の東側(右側)を南北(上下)に通っている赤いラインの道路は国道135号線です。
橋がある道路は、国道135号線の旧道にあたります。
また、国道135号線のさらに東側にあるのは太平洋で、海沿いと言っても過言ではない立地となっています。


それでは、北側(地図の上側)からレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






かつては、伊豆半島の東海岸沿いを下田まで結ぶ重要な役目を担っていた道路。
現在は町道となっており、交通量もかなり減りましたが、それでも国道135号線が混雑する時には迂回路として利用される場合もあります。

海は近いですが、標高がそこそこあるため、あまり海沿いという印象はありません。






沿道には、大川公民会館があります。
東海バスの路線バスの起終点にもなっており、大川地区の中心がこのあたりであることを伺わせます。
なお、駅前の道路が狭いこともあり、伊豆大川駅には路線バスは乗り入れていません。







大川公民会館を過ぎたところにあるのが、今回紹介する愛宕橋です。
東伊豆町の橋梁長寿化修繕計画によると、全長6.7mの小さな橋です。





親柱です。
架橋年が古い橋によく見られる特徴として親柱や欄干の低さが挙げられますが、この橋も例に漏れず50cmほどの高さしかありません。
延長も短いので、車で通過してしまうと気づかないかもしれません。





  
親柱には、銘板代わりに文字が彫られています。
4箇所のうち2箇所は、「愛宕橋」・「あたごばし」とそれぞれ橋名が書かれていました。
かな文字のほうは経年劣化のため、読みづらくなっています。





そして、残り2箇所は竣功年月が刻まれていますが、なんと1932(昭和7)年とかなりの古参でした。
すでに1世紀近くも架かり続けています。

交通量が多い道路であれば真っ先に架け替えられていたと思われますが、早期に国道135号線が開通し、交通量が減少したのが幸いしているようです。
東伊豆町の橋梁長寿化修繕計画によると、橋台補修との記載はあるものの、今のところ架け替えは予定されていないようで、架橋100年を迎えるのも夢ではなさそうです。






愛宕橋の西側には、後付けと思われる歩道が設置されています。
架設が古い橋は幅が狭い場合も多く、後年になってこのように拡幅されることが少なくありません。
この時、欄干や親柱が壊されたり改変されたりすることも多いのですが、この愛宕橋はそのようなことも無く、竣功当時の姿を留めているようです。

これからも、できる限り姿を変えずに頑張ってほしいものです。



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