調査日:2013年10月28日


ひろせ橋
(三島市)



三島市の中心部に近い繁華街に、特徴的な橋があります。
左の地図の中央付近に引いた赤いラインの部分に、その橋があります。
南側(地図の下側)にある駅は、伊豆箱根鉄道の三島広小路駅です。
地図を見ても分かるように、周辺は市街地となっています。
いったいどんな橋なのでしょうか。地図の左側(西)から右(東)へ向かってレポートを始めます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






その橋があるのは、センターラインの無い一般的な市道です。
普通車同士ならすれ違える程度の幅がありますが、市街地ということで歩行者も多く、通行には注意が必要です。
また、平行している県道の混雑を避けるために、抜け道として交通量が多いです。

街並みに合わせているのか、特殊な舗装となっています。







そして、これが目的の橋です。
こちら側から見る限り、特に目立つ点も無い普通の橋のようです。
では、反対側から見てみましょう。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

欄干どこ向いてるんだよw
赤丸で囲んだ場所には親柱がありますが、左右ともにそっぽを向いてしまっています。
どうしてこんなことに・・・。





なんと、この欄干の変化は地図にまで反映されていますw
赤いラインが欄干がある部分で、欄干に合わせて道幅が広がっているのが分かります。
また、この橋の付近で川が湾曲しているため、橋の左右で欄干の長さが異なっているようです。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






上の写真の右側の欄干です。
橋の中央付近から、見事に真っ二つに折れています。
そして、なぜか親柱の脇にベンチが設置されています。
それも、個人では設置できないようなしっかりとした造りのものです。
ちゃんとした歩道があるならまだしも、路側帯すら存在しない橋にベンチを置くのは危険な気もしますが・・・。
また、様々な舗装が入り乱れているのも気になります。






左側の欄干です。
同じく橋の中央付近で折れ曲がっていますが、右側の欄干よりも屈曲が大きいです。
そして、よく見ると折れ曲がっている手前側の欄干だけ、他の欄干と造りが違います。
また、親柱もこの1ヶ所のみ他の3ヶ所と形が異なっており、銘板も設置されていません。

これが何を意味するかというと、こちらの欄干の屈曲は、あとから施工したものではないかということです。
竣工時は直線だった欄干を、何らかの理由であとから屈折させたので、その部分だけ造りが違う・・・と推測することができます。
写真を見ていただけると分かるように、この場所はT字型交差点となっており、車が曲がりやすいように欄干を屈折させたのかもしれません。






橋を側面から見てみると、橋を支える橋桁は直線的な造りとなっており、屈折部分は宙に浮いたような状態になっていることからも、こちら側の欄干の屈折は後付けである可能性が高いといえます。

ただ、過去の航空写真を確認したところ、1961(昭和36)年頃にはすでに現在と同じように欄干が屈折しているように見えました。
この橋の竣工年月はこのあと紹介しますが、竣工から間もない時期に欄干を屈曲させたということになり、違和感があります。
(もっとも、当時の航空写真は画質が悪く、欄干の影などがそのように見えているだけという可能性もありますが・・・。)






それでは、銘板です。
先ほど書いたとおり、4本ある親柱のうち1本には銘板が設置されていないので、銘板は全部で3枚ということになります。
そのうち2枚には、「ひろせばし」と橋名がひらがなで書かれています。

親柱に合わせて若干湾曲しており、非常に凝ったデザインの銘板となっています。






そして、もう1枚は竣工年月が書かれていましたが、なんと「昭和26年5月」と予想外に古参の橋でした。
ただ、"竣工"とは書いていないので、実は竣工年月ではないという可能性も・・・。

というわけで、橋の名前は「ひろせばし」と分かりましたが、漢字表記は不明です。
ただ、三島市の観光情報などを見ると「広瀬橋」と書かれており、おそらく間違いは無いかと思います。






ベンチが設置されている側のひろせ橋の側面です。
実は、ベンチの脇には川辺に降りることができる階段が設置されており、階段の下は広瀬橋公園として整備されています。
この階段を設置するために欄干を広げたとすれば納得がいきます。
また、これでベンチが設置されていた理由も分かりました。






ちなみに、ひろせ橋の下を流れている川は源兵衛川(げんべえがわ)といい、一部区間には写真のように飛び石が設置され、川の中を歩くことができます。
夏休み期間を中心に地元の子供たちで大変賑わい、市民の憩いの場として親しまれています。
私も子供の頃にはよく遊んだものです。

三島駅からも徒歩で行ける距離なので、散歩がてら訪れてみるのも良いかもしれません。




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