きんいろモザイク小説 「カレンの強さ」





「オハヨウゴジャイマース!」

今日も教室中に元気な声が響く。
顔を見なくても、その声を聴くだけで正体がすぐに分かる。

「おはようございます、カレン。」
「おはようカレン。」

シノが挨拶したのに続いて、私もカレンに挨拶をする。

「聴いてくだサーイ!」

他のクラスメイトとも挨拶を交わしながら自分の席に着いたカレンは、こう切り出した。

「今度の連休、国にプチ帰省するデース!」

その瞬間、今までほんわかしていたシノの表情が、絶望に満ちたものへと変わった。

「そんな・・・、カレンがいなくなってしまうなんて。金髪が無いと私は死んでしまいます・・・。」

相変わらず、シノの金髪好きは度を超えていると思う。

「アリスがいるではアリマセンカ!」

落ち込んでいるシノを励ますカレン。
そう言えば、すっかり馴染んでしまっているから忘れてしまいがちだけど、カレンはイギリスから来ている。
日本に来たのは、勉強をするためでも、ホームステイをするためでもなく、先に日本に来ていた親友、アリスに会うため。
その理由を知った時は驚いた。

私なら、陽子やシノが突然外国に行ってしまっても、そんなことは絶対にできない。
まず言葉が通じないし、文化だって違う、右も左も分からない中に飛び込むなんて、あまりにも怖すぎる。
きっと、その場で何もできず、ただただ帰りを待つことしかできないと思う。

そう考えると、お父さんが日本人ということはあるにしても、日本語まで勉強して親友を追いかけてきたカレンはすごいと思う。


「どうしたデス? アヤヤー、さっきから私の顔ばかり見て。」

どうやら私は無意識のうちにカレンを見てしまっていたらしい。
するとカレンは、悪だくみをしているかのようなニヤニヤした表情をしてきた。

「もしかして、ヨーコがいるというのに私に惚れちゃったデスカ?」
「ど、どうして陽子が出てくるのよ!」

せっかく人が心の中で褒めてあげてたのに。
でも、こういうところもカレンらしいというか、親友を追いかけて日本に来たというのも妙に納得してしまう。
カレンは国境すらも越えてきたのに、私は陽子と教室が分かれたくらいで落ち込んで、バカみたいだ。
少し、カレンを見習わないといけないわね。

「ダメですよ綾ちゃん、カレンの金髪は私のものです!」
「シノは話をややこしくしないで!」


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

まず最初に、2期きたあああああああああ!(落ち付け
あまりにも嬉しくて、小説を書かずにはいられませんでした。
ただ、なかなかネタが思い浮かばず、「陽子×綾」を諦めたうえに、最終的に登場人物が3人だけになるという・・・。
一応、時系列としては2年生になったばかりの頃という設定にしています。

2期では、穂乃花や久世橋先生など、1期ではあまり登場しなかったキャラクターも加わり、より賑やかになりました。
この2人の小説も書いてみたいものです。


ご意見・ご感想をお待ちしております。


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