調査日:2012年12月1日


共進橋
(静岡市)




静岡県中部、静岡市の由比(ゆい)という地区に、歴史のある橋を見つけたので、調査してきました。


共進橋という名前のその橋があるのは、左の地図の赤いラインで示した場所です。
県道370号線(由比停車場線)上にあり、左下には東海道本線の由比駅があります。

なお、緑色のラインは東名高速道路、赤色のラインは国道1号線、県道370号線の北側を通っている黄色のラインは県道396号線(旧:東海道)です。
由比周辺は平坦な土地がほとんどないため、駿河湾沿岸のわずかな平地に主要道路や鉄道が密集しています。
ゆえに、巨大地震があった際に津波の被害を受けやすく、物流に大きな被害が出るのではないかと言われています。
そのため、新東名高速道路は沿岸部を離れた山の中をトンネルで貫いています。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






JR東海道本線の由比駅です。
普通列車のみが停車する駅ですが、3面4線となっており、特急列車の通過待ちを行うこともあります。

毎年5月には「桜えびまつり」が駅周辺で開催され、その際には多くの観光客で賑わいます。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

由比駅の目の前を東海道本線と並行するように通っている道路が、県道370号線です。
「由比桜えび通り」と名付けられており、2匹の大きなエビが出迎えてくれます。






「由比桜えび通り」を1キロメートルほど進むと、共進橋が現れます。
長さは10mほど、幅は2車線を少し割るくらいでしょうか。

共進橋のみ路側帯がありませんが、欄干の分だけ道幅が狭くなっていることを強調するためなのか、それとも舗装の違いによって剥がれてしまっただけなのか・・・。





親柱です。
特に目立った装飾などは無く、欄干と一体化したものとなっています。






欄干です。
高さは腰下くらいまでしかありません。
欄干の低さは、昭和中期頃までに架けられた橋に多い特徴です。

親柱同様、特に装飾などはありませんが、明かり取り窓のような長方形の穴が開けられています。





  
銘板です。4つある親柱に1枚ずつ設置されています。
うち、2枚は橋の名前が書かれており、1枚は漢字、1枚は"かな"となっています。
しかし、"かな"のほうは非常に達筆な文字で書かれており、後半はかろうじて読み取れる程度です。





残りの2枚は、竣功年月が書かれています。

旧書体、かつ異体字で書かれていますが、「昭和31年3月竣功」と分かります。
すでに架けられてから半世紀以上が経っています。

それにしても、3月は"三"を使用しているので、31年も"三十一"と書けばよかったのではないかとも思いますが、わざわざ異体字を使用したのには理由があるのでしょうか?






側面です。
中央に1本橋脚があり、2スパンで川を跨いでいます。

そして、このスパンの繋ぎ目に、気になる点が・・・。






欄干が左右にズレてる・・・。
これは、橋自体もズレが生じていることを意味しています。

このくらいのズレは許容範囲内なのでしょうか?






先ほどのズレと関係があるのかどうか分かりませんが、共進橋は2014年度中に耐震補強を兼ねた補修工事に着手するようです。
そのため、この姿が見られるのはあと少しかもしれません。

少しでも長く活躍してほしいものです。



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