ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会小説 「お似合い」





「りな子って、いつも愛先輩と一緒にいるよね。」

たまたま、りな子と2人きりになったある日。
私は、前から気になっていたことを訊いてみた。

「もしかして付き合ってたり?」

ちょっとからかってやろうと思って言っただけなのに。

「璃奈ちゃんボード、テレテレ・・・。」

ボードのりな子は、赤面していて。

「ホントに!?」
「かすみちゃんから聞いてきたのに、へんなの。」

とても、からかえる状況ではなくなってしまった。

「えっと、キスとかもしてたり?」

どうにか会話を続けなければと思って、とっさに口に出した言葉は最低なもので。

「してるよ。」
「そ、そうなんだ・・・。」

でも、りな子はその質問にも淡々と答える。
いや、表情や声に出ていないだけで、内心はさっきのボードと同じ状態なのかもしれない。
りな子にこんなことを言わせてしまうなんて、かすみん反省。

「もっと過激なこともしてる。璃奈ちゃんボード、意味深。」

前言撤回、訊いていないことまで勝手に喋るあたり、特に気にしている様子は無いようだ。

「具体的には、毎週末お互いの家に泊まりがけでお風呂やベッドで・・・」
「りな子、ストップストップ!」

小さな体で何してるのこの子は。
かすみん、これからどんな顔して2人を見れば良いか分からなくなってきた。

「まだ途中。」
「いやぁ、かすみんにはちょっと刺激が強すぎるっていうか・・・。」

なんか、いつの間にか立場逆転してない?
りな子め、なかなかの策士・・・。

「かすみちゃんは、キスとかしたことないの?」
「かすみんだって、キスくらいしたことありますけど!」

つい強がって口走ってしまった。
まぁ、幼稚園の頃しず子としたことあるから、嘘ではないし。

「かすみちゃんカワイイから、きっとかっこいい男の人とだよね。」
「そうですよ、かすみんはカワイイ・・・え?」

りな子にカワイイと言ってもらえて上機嫌になったのもつかの間、そのあとの言葉が気になって途中で聞き返してしまった。

「愛さんは私のこと大切にしてくれるし、私も愛さんが大好き。」

そう言うりな子は、表情こそ変わらないように見えるが、なんとなく様子が変わったことが感じ取れた。

「でも、同性同士は普通じゃないから、まわりの目がちょっと気になる。」

もしかして、さっきまでの調子は無理やり演じていたのだろうか。

「そんな感じの話題になったから話しちゃったけど、気分悪くしちゃったらゴメンね。」

やっぱり、りな子は勇気を出して私に話してくれてたんだ。

「どうして謝るの?」

むしろ、謝らなければいけないのは興味本位で訊いてしまった私のほうだ。

「りな子の話を聴いてたけど、私は別におかしいとは思わなかった。」

びっくりしたのは事実。
だけど、いつも2人が笑ってる姿を見てるから、違和感はまったく無いし、羨ましいくらいお似合いのカップルだと思った。

「とても素敵なことじゃん、かすみんは全力で応援するよ!」
「ありがとう。璃奈ちゃんボード、にっこりん♪」
「お待たせりなりー。お、かすかすもいるじゃん!」

タイミングを合わせたかのように愛先輩が部室に入ってきた。

「愛先輩、かすかすじゃなくてかすみんですよ!」
「ゴメンゴメン。」

先輩は私とお約束のやり取りを交わす。
しかし次の瞬間には、なるほど確かに、愛先輩の視線はまっすぐりな子へと向いていた。
人前だというのに見せびらかしてくれちゃって。
だから、少しだけ意地悪。

「今日もアツアツですねっ!」
「え?」




最後まで小説をお読みいただき、ありがとうございました。
4作目の「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会小説」小説でしたが、いかがでしたでしょうか?
4作目にして、ようやく璃奈、愛以外のメンバーが本格的に登場しました。
かすみ視点なのは、単に私が璃奈の次に好きなメンバーがかすみというだけの理由です(えぇ・・・
ただ、アニメを見ていても、この2人は同学年かつ同じユニットということもあって比較的接点が多いので、違和感は無いと思います。

作中で、かすみとしずくが幼稚園の頃に出会っていることになっていますが、これは私の勝手な設定なのでご注意ください。

これからも、「璃奈×愛」小説を書いていきたいと思います。

ご意見・ご感想をお待ちしております。




前ページへ戻る  トップページへ戻る


inserted by FC2 system