調査日:2014年5月16日


おたね橋
(沼津市)



静岡県沼津市、戸田に特徴のある橋を見つけました。


周辺の地図です。
その橋は、戸田の中心地である戸田港にほど近い場所にあります(赤ライン)。

戸田は、かつて静岡県唯一の村となっていた時期もありましたが、2005(平成17)年に沼津市と合併し、現在は沼津市戸田となっています。
なお、戸田は「とだ」ではなく「へだ」と読みます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

戸田地区では珍しい信号機が設置されている「戸田三差路」という交差点。
実際には漁港への出入口があるので十字路なのですが、その出入口を除いた3本の道路はすべて県道です。
戸田で一番大きな交差点ともいえるのですが、ご覧のような静けさです。

ちなみに、写真の右側に少しだけ写っているバスは、東海バスの路線バスです。
この場所は、路線バスの「戸田」停留所兼待機所となっており、ここから沼津駅や修善寺駅へ向かうバスが発車します。
なお、沼津駅行きは1日1本のみに対し、修善寺駅行きは数時間に1本程度の本数があり、沼津市でありながら沼津市よりも伊豆市との繋がりのほうが強いことを窺わせます。
実際、戸田からだと沼津市街地に行くよりも伊豆市街地へ行くほうが距離も時間も短いです。






そんな県道を脇に入った所に、その橋はあります。
狭い路地に住宅が立ち並び、まさに一昔前の住宅地といった印象です。







これが、今回紹介する橋です。
まず気が付くのが、左右の欄干の長さの違いです。
左の欄干が、右の欄干よりも1スパン分短くなっています。
特に削り取ったような痕跡が無いので、おそらく竣功時からこのような状態だったのだと思います。






欄干です。
一般的なコンクリート製ですが、パイプを渡してあるあたりは若干のデザイン性を感じます。
また、親柱はありません。






反対側です。
幅は1,5車線程度で、自動車同士のすれ違いには厳しいものがあります。




  
気になる橋の名前は「おたね橋」。
漢字だとどのような字になるのか気になり他の銘板を見ると、今度は「おたねはし」・・・。
ということは、「おたね」には漢字表記が無いということになるのですが、そうなると「おたね」とは一体何なのでしょうか?





残り2枚の銘板は竣功年月が書かれています。

昭和47年竣功とそこまで古い橋というわけではありませんが、「10月吉日」と書かれているのは初めて見ました。
また、縦書きでありながらアラビア数字を使用していることも珍しいと思います。






おたね橋を側面から見てみます。
短い橋のため、橋脚はありません。
かなり水面が近いですが、海が近いために流れがほとんど無く、水位が安定しているため、このくらいでも充分なのでしょう。
1スパン分短くなっている部分の橋台がどのようになっているのか気になりましたが、確認はできませんでした。


欄干の長さの違い、橋の名前、銘板と特徴的なおたね橋。
特に、「おたね橋」という名前の由来については、非常に気になるところです。



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