ポケスペ小説「期待」  公開期間2010年7月1日〜7月31日



「ゴールドのバカッ!」

そう言って私は駆け出した。



今日はゴールドの誕生日。
だからせっかくプレゼントを用意してあげたのに・・・。

― 何だぁ?今日は槍でも降ってくんのか? ―

プレゼントをあげた瞬間に言われたそのひと言で、私の中の何かが切れた。


アイツがひと言余計なのはいつものこと。そんなのはとっくに分かりきっていた。


でも、今日だけは期待してた。
素直にありがとうと言ってほしかった。
アイツの笑顔が見たかった。

でも、終わってみればこの結果・・・。



いい加減走り疲れた私は、その場に座り込んだ。


「期待してた私がバカだったのかな・・・。」



「何を期待してたって?」




その声に、反射的に顔を上げる。

「うそ・・・どうして?」

視界に入ったのは、息を切らしながらこちらに向かってくるゴールド。


「おいおい、勝手に走り去っていったお前を追いかけて来てやったってのに、その言い方はねーだろ。」

私の目の前まで来ると、ゴールドは私と目線を合わせるかのようにしゃがんで言ってきた。


「だって、アンタがあんなこと言うから・・・。」

いきなりのゴールドの登場に混乱したものの、私はかろうじてそう反論した。




気まずい沈黙・・・。

気になってゴールドを見ると、何かを考えている顔。
すると、私の視線に気づいたのかゴールドが口を開く。

「まさかお前がプレゼントをくれるなんて思ってなかったから、つい・・・な。」

そこで一旦言葉を切ると、ゴールドが小さく息を吸ったのが分かった。
私はそのまま次の言葉を待つ。


「さっきは悪かったな。・・・ありがとよ。」


至近距離にいる私ですら聴こえるか聴こえないかくらいの小さい声だったけど、確かにゴールドはそう呟いた。
帽子のツバを手で持ち顔を隠しているけど、その隙間から覗く顔はうっすらと赤みを帯びていて。

もしかして、照れてる?


今までそんなゴールドを見たことが無かった私は、先ほどまでの怒りは何処へやら、つい笑ってしまった。


「な!? 何がおかしいんだよ!」

慌ててそう言ってくるゴールドに、私は「別に。」とひと言だけ返事をして立ち上がった。
ゴールドも立ち上がったことを確認して、私は歩きだす。

そして、歩きながらふとこんなことを思ってしまう。



― たまには期待してみるのも良いものね ―





最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

4ヶ月ぶりのポケスペ小説、今回はゴールドの誕生日を書いてみました。
ゴールドの誕生日小説は以前にも1回書いているのですが、読み返してみるとあまりにも酷い出来だったので、書き直しの意味も含めて今回書いてみました。

クリス視点で書いてみましたが、これでは何が言いたいのか全く分かりませんね・・・(orz
まぁ、要は「ケンカするほど仲が良い」わけですよ(何
そういえば、ゴールドとクリスの2人だけが登場する小説って初めて書いた気がします。

そろそろ本格的にネタが尽きてきたと感じる今日この頃ですw


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《制作予定》
「らき☆すた」小説を中心に書いていくことになると思います。



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