ポケスペ小説  公開期間2011年2月10日〜3月9日


暖かな太陽光が差し込む午後のひと時。

こんな時は外の景色を眺めながら紅茶を啜るのもいいわよね。
ホント、静かで気持ちいいわぁ。


「ブルー、助けてくれぇ〜。」


・・・ホント、静かで気持ちいい――


「助けてくれよぅ、ブルー!」




― 午後のひと時 ―



「せっかく優雅な午後のひと時を過ごしていたというのに・・・。一体何の用よ?」
「イエローを・・・、イエローを怒らせちまったんだよ・・・。」

レッドがあまりにもしつこく助けを求めてくるから仕方なく家に入れてあげたけど、聞いてみれば『イエロー』ですって。
まったく、レッドはイエローのことしか頭にないのかしら?


「で、原因は何?」

半ば呆れながらレッドにその原因を訊いてみる。


「イエローの誕生日、忘れてて・・・。」


あぁ、半ばどころか"完全に"呆れたわ。
コイツ何なの? アホなの? 馬鹿なの?
恋人の誕生日忘れるなんてどうかしてるわ。


「どうりで昨日のパーティーに来ないと思ったら・・・。」
「え、昨日パーティーしたの!? なんで呼んでくれなかったんだよ!」

実は昨日、私はみんなとイエローの家で誕生日パーティーをしていた。
確かにレッドはいなかったけど、私たちが帰ったあとで2人きりで祝うのだと思って特に呼び出したりはしなかったけど・・・。

「まさか誕生日を忘れてるなんて思わないじゃないの!!」
「う・・・。」
「残念だけど、今回は自業自得よ。私が解決できる問題ではないわ。」


レッドは何もしゃべらなくなってしまった。
相当落ち込んでいるようねだし、少しだけ助け舟を出してやりますか・・・。

「しょうがないわね、ちょっと待ってなさい。」



「もしもし、私よ。ブルー。」
『あ、ブルーさんこんにちは。昨日はありがとうございました。』
「いいのよ。それより・・・」

私がしたのはイエローへの電話。
挨拶も早々に、私はイエローにレッドとの一連の事件について訊いた。


『誕生日を忘れるなんてひどいですよね!』
「それには同情するわ・・・。ホント、レッドって何なのかしらね。」


なんかレッドが横から何か言いたそうな表情をしてるけどスルーしておいて・・・。

イエローの声を聞く限り、本気で怒っているようには思えない。
さて、ここからが本番ね。


「ねぇ、イエロー。イエローはレッドの外見とか性格とか、全部が好きなんでしょ?」
『そ、そうですけどぉ・・・。いきなりどうしたんですか?』

素直な反応ありがとねイエロー。きっと電話越しに顔を真っ赤にしてるんじゃないかしら。
おっと、いけないいけない。こっちに集中しなきゃ。


「確かにレッドは人の誕生日を忘れるくらい鈍感だし、いざという時にヘタレになるけど、そういうところがレッドらしいと思うの。
 何でも完璧にこなすレッドなんて嫌でしょ?」
『嫌・・・ですね。』


よし、良い感じね。

「悪気があったわけじゃないんだし、今回は許してあげたら? もちろん、次回は無いと付け足してねっ!」
『分かりました、今回は許すことにします。』
「ありがと! じゃあね、イエロー。」


私だったら絶対許してないけど、さすがイエローね。良い子だわ。
さて、と・・・。


「はい、とりあえずイエローの機嫌は直したわ。あとは自分でどうにかしなさい。」
「ありがと、ブルー!! 恩にきるぜっ!」



まったく、なんでアタシがアンタたちの仲を取り持たなきゃいけないのよ。
って、レッドもうあんな遠くにいるし・・・。

これでもし仲直りしなかったら承知しないんだからっ!




暖かな太陽光が差し込む午後のひと時。
すっかり冷めてしまった紅茶を一口啜る。


そうだ。今回のお礼として、今度レッドに高級な紅茶でもおごってもらおうかしら。



最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

今回は時期的にイエローの誕生日小説を書いてみました。
ただし、誕生日自体は前日で、なおかつブルー視点という少し変わった設定に挑戦しました。

また、不要な部分はできる限り削り、より簡潔な文章にするように心がけました。
例えば、ブルーたちは前日にイエローの誕生日パーティーをやっていますが、パーティー自体の描写は省略しました。

これからも、読みやすい小説を書けるように様々な工夫をしていこうと思います。


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《制作予定》
今後しばらくは「らき☆すた」小説や「けいおん!」小説を製作するつもりです



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