ポケスペ小説「マサラタウンバレンタインデー」
ポケスペ小説「マサラタウンバレンタインデー」 公開期間2007年2月1日〜2月19日


2月14日・・・イエローは深い溜息をつく。バレンタインデー・・・だれがどうしてこんなイベントを作ったのかいささか疑問が残るが・・・。

「どうすればいいんだろう・・・。」

と言うイエローの視線の先には1つの箱。中には苦労して作ったチョコレートが入っている。
当然、渡したい相手がいるから作ったのだが、どうやって渡すのかを考えていなかったのである。

「やっぱり、直接渡さなきゃダメだよね・・・。」

イエローは自分に言い聞かせる・・・が、体が動いてくれない。さっきからずっとこんな感じである。あの人に会いたいはずなのに・・・。
ようやく体を起こすと、箱を持って外に出る。冷たい風が吹く中、イエローはその人の家へ向かう。
家に着いても呼び鈴を押す事ができず、玄関の前で何十分も立ち止まってしまう。ようやく決心して呼び鈴を押す。ピンポーン・・・
しばらくしてからガチャ!と扉が開いた。中から出てきたのは・・・

「あら、イエローじゃない。」
「ブ、ブルーさん!? ここってレッドさんの家じゃあ・・・。」
「そうよ、ちょっとお邪魔させてもらってるだけよ。イエローこそ、どうして?」
「え、いえ・・・ちょっと遊びに・・・。」
「ふ〜ん、ちょっと遊びに?」
「おいブルー、誰と話してるんだ?」

声を聴いた瞬間、イエローの心臓がドクンと大きく震えた。直後、ブルーの後ろからレッドが現れる。

「あ、イエローじゃん。」
「レレレッドさん!」
「どうしたんだ?」
「遊びに来たらしいわよ。」
「そうか・・・まあ入って、寒いだろ。」
「あ、ありがとうございます。」

イエローは靴を脱ぐと、レッドの後に続いて部屋に入ろうとする。と、ブルーがイエローの手を捕まえる。慌てるイエロー。

「ちょっとブルーさん!」
「イエロー。」
「何ですか。」
「ここへ来た本当の目的は何?」

と笑顔で聞くブルー。イエローは逃げられないと分かり、小声でブルーに言う。

「あの・・・その・・・レッドさんに、チョコを渡しに・・・今日、バレンタインデーですから・・・。」
「そんな事だろうと思ったわ。で、どうなの?」
「どうって・・・?」
「チョコよチョコ! 手作りなの?」
「一応・・・自分で作ってみましたけど・・・あまりうまくできなくて。」
「あ〜ら、手作りチョコなんてレッドにはもったいないわ〜w 本当に幸せ者なんだから・・・。」
「ブルーさん!」
「さっきから2人で何しゃべってんだ? そんな所にいたら体冷えるぞ。」
「あ、はい。」
「まったく、これだからレッドは・・・。」
「なんだよ。」
「なにもw」

レッドはイエローをリビングに通した。そこにはグリーンの姿が・・・。

「何だ、イエローか。」
「こんにちは、グリーンさんもいたんですか。」
「ブルーに無理やり連れて来られただけだがな。」
「はぁ・・・(汗」
「さて、今日が何の日か知ってるわよね。」
『バレンタインデーだろ。』←レッド・グリーン
「正解。バレンタインといったらチョコレート・・・ということで、これはグリーンのでこれはレッドの。」

と2つの箱を2人に渡すブルー。レッドとグリーンはとりあえず受け取るが・・・。

「これを渡すためだけに連れてきたのか?」
「そうよ。」
「お前なぁ・・・、オレだって暇じゃないんだが。」
「だってレッドにもあげなきゃいけないし、それに・・・」
「それに?」←イエロー
「何でもないわ〜w ま、せっかく遊びに来たんだから、なんか料理でも作ってあげようかしら。」
「なんだぁ? いつもは料理なんて作らないくせに。」
「今日は気分がいいのよ。」

なんか怪しいよな・・・と話しているレッドたちを無視し、ブルーは冷蔵庫の中を覗き込むと、溜息をついた。

「レッド、冷蔵庫に何も入ってないじゃないの。」
「しょうがないだろ、俺たいていカップ麺だし。」
「よくカップ麺ばっか食って太らないわねぇ、ある意味尊敬するわ・・・。」
「悪かったな、カップ麺ばっかで。」
「とりあえず、じゃがいも、タマネギ、ニンジン、豚でも牛でもいいから肉を買ってきてちょうだい。」
「え、俺?」←レッド
「当たり前でしょ! タダで料理作るなんて誰がするのよ。」
「うわ〜・・・。よし、こういう時こそグリーン、お前の出番だ!w」
「嫌だ。」
「やっぱり? んじゃあ・・・イエロー、頼む!」
「え、ボクですか!?」
「レッド、アンタ男でしょ! 女の子に頼むなんてサイテーよ!!」
「そんなこと言ったって」
「分かったわ。イエロー、このダメ男に付いていってあげなさい。」
「え・・・あ、はい。」
「おい、ダメ男ってry」

こうして、なぜかレッドとイエローが買い物に行く事になった。外に出ると、いつの間にか空は厚い雲に覆われ、吹き付ける風が冷たい。

「早めに行ってきた方がいいな。」
「そうですね、急ぎましょう。」

マサラタウンには店がなく、買出しにはトキワシティーのスーパーまで行かなければならなかった。
早足でトキワシティーへ向かう2人。ふと、イエローはレッドと2人きりだという事に気付き、急に緊張してきてしまった。
2人きりの時間は今しかない・・・あげたい・・・けど、どんなタイミングで言えば・・・。イエローの頭の中は混乱状態になっていた。

「レッドさん!」

無意識のうちに言葉が出ていた・・・心臓の鼓動が速くなっていくのが分かる。

「ん?」

イエローの呼びかけに振り向くレッド。イエローはもうレッドの顔を見ることが出来なかった・・・。

「あの・・・えっと・・・えっと・・・。こ、これレッドさんに! あの、今日・・・その・・・バレンタインデー・・・ですから・・・。」

手を命いっぱい伸ばしてレッドにチョコの入った箱を差し出すイエロー。火が出そうなほど顔が熱い。

「あの・・・手作り・・・なんですが、その・・・なかなか上手にできなくて・・・喜んでもらえるかどうか・・・。」

自分でも何を言っているのか分からない。レッドがどのような反応をするのか怖かった・・・。

「やっぱり、困りますよね・・・いきなりこんなこと言われ」
「すっごく・・・うれしいな。」
「・・・え?」

レッドの言葉に、思わず顔を上げる。そこには、にっこりと笑ったレッドがいた。心なしか顔が少し赤いように見える。

「俺のために、わざわざ作ってくれたんだろ。」

顔を真っ赤にして黙って頷くイエロー。

「ありがとな、イエロー。これ、今開けてもいい?」
「え・・・。あ、はい。」

まさに、レッドが箱を開けようとした時だった・・・。

「あ・・・雪・・・。」
「雪だな・・・。」

2月にカントー地方に雪が降るのは珍しく、2人とも空を見上げた。雪はどんどん強くなり、気温が一気に下がり始めた。
寒さに体を震わせるイエロー。レッドは黙ってイエローを自分の方へ引き寄せる。

「レ、レッドさん!?(汗」
「このほうが少しは温かいだろ。」
「・・・はい。」
「雪の中、箱を開けるのもあれだし、どんなチョコかは家に帰ってからのお楽しみ・・・だな。」
「レッドさんがどんなチョコが好きなのか知らなかったので、気に入ってもらえるか・・・。」
「大切なのは見た目や味じゃなくてさ・・・やっぱり心がこもってるかどうかだと思うんだ。」
「レッド・・・さん?」
「俺は、イエローの心・・・ちゃんと受け取ったからな。」

さっきからずっと赤いイエローの顔が、ますます赤くなる。

「さ、早く買い物済ませようぜ。」
「はい!」


・・・・・・その頃、レッドの家で待っているグリーンとブルーはと言うと・・・

「今頃あの2人、どうなってるかしら〜w」
「お前、やっぱり謀ってたのか。」
「あったり前じゃないw もうこうなったら意地でもあの2人をラブラブにさせてみせるわ!」
「うるさい女だ・・・。」

その後、買い物から戻ったレッドとイエローがどうなったかは・・・ご想像にお任せしますw
え? イエローがレッドに渡したチョコはどんなのかって? それもご想像にお任せしまs(ry



というわけで、小説は終了です。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
今回は少し短めの小説にしてみました。というか・・・これ以上書けませんでした(マテ
なんか・・・完璧に壊れてますよね、今回の小説(orz 最後のほうのセリフ超クサイし・・・。
正直書く気がしませんでしたし。バレンタインデーって1年の中で一番嫌いな日なんですよ。
とはいえ、ファイアレッド・リーフグリーン編のレイエな展開を見て書かないわけにもいかず(ん?
本当にすみませんすみませんすみませry 

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《制作予定》
3月 イエロー誕生日小説

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