ポケスペ小説「レッドとイエローと時々ブルー」
ポケスペ小説「レッドとイエローと時々ブルー」 公開期間2007年3月3日〜3月31日



レッドがいつものようにテレビを見ていると、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。玄関のドアを開けると・・・

「は〜い! 元気してる?」
「なんだ、ブルーか。」
「何か不満そうね。」
「そうか?」

ブルーに関わるとろくな目にあわない。レッドはテンションががくっと落ちた。

「今日は大事な話があるの。とにかく中へ入れてちょうだい。」
「大事な話?」

どうせくだらない話だろう・・・と思いながらも、とりあえずブルーを家の中へ入れるレッド。リビングのソファーに座るなり話を始めるブルー。

「で、何を渡すの?」
「は?」

いきなりそんな事を言われれば誰だって「は?」だろう。ブルーは何を言っているのだろうか・・・。

「あのさ、何言ってるの?(汗」
「だから、プレゼントよプレゼント。」
「プレゼント?」
「分からないの? 彼女にあげるプレゼントよ。」
「彼女って・・・イエローか?」
「はぁ・・・聞いてて呆れるわ。アンタ、彼女の誕生日も知らないの? 彼氏として最悪ね。」
「誕生日? イエローの誕生日は3月3日だろ・・・・・・・・・あ(滝汗 今日って・・・何日?」
「3月2日、彼女の誕生日の前日。」
「マ・・・マジで?」
「マジで・・・ってやっぱり何も用意してないのね。まぁ、そうだろうと思って来たんだけどw」

まったく、ブルーは人の行動を読むのがうまい。両親は探偵かスパイだ・・・レッドは確信した。だが、内心それどころではない。

「アタシがココに来た理由、もう分かったわよね。」
「嫌だ。」
「それなら別にいいけど〜。イエローの欲しい物とか、アンタに分かるわけ?(笑」
「お・・・おまえなぁ! お願いしますブルー様(ぉ」
「それで良し。」

うまい具合にブルーの話に乗せられたレッド。お願いしますと言ってしまった以上、もう逃げられない・・・。

「イエローが今欲しい物、それはズバリ・・・キスよ。」
「キ、キキ・・・キス!? んなわけないだろ! だってほら、そんな急に」
「顔真っ赤にしちゃって。冗談に決まってるでしょw」
「ブルー!!」
「まあまあ・・・。本当に欲しい物は・・・分からないわ。」
「おい・・・。」
「イエローの欲しい物ねぇ・・・。考えるの、時間の無駄だから帰るわ。てか、こういうのって彼氏が一番良く知ってるはずだし。」

ちょっと待て!・・・と引き止めるレッドにかまわず、さっさと靴を履いて玄関を出ようとするブルー。そこで立ち止まると、振り向いて言った。

「間違っても『俺がプレゼントだ。』なんて言うんじゃないわよ。」
「んなこと言・・・ちゃダメか?」
「あったり前でしょ! そんな事言ってみなさい、確実にフラれるわよ。」
「じゃあどうすれば良いんだよ!」
「それを考えるのが彼氏でしょう! じゃあね。」

ブルーが居なくなってからしばらく、レッドは玄関に立ち尽くしていた・・・。時を同じくしてイエローの家では・・・・・・


「ウィース!」
「ウィースじゃないでしょ! こんにちは〜。」

呼び鈴も鳴らさずに突然の来客。どうも聞き覚えがあるような声・・・とイエローが玄関に行くと、そこにはゴールドとクリスの姿。

「ゴールドさんにクリスさん! どうしたんですか。」
「すみません、いきなり押しかけてしまって・・・。偶然、用事があったのでついでに寄ってみたんです。」
「と言うわけッス。」
「そうだったんですか。とりあえず、中へどうぞ。」
「いいですいいです。すぐに帰りますから。」
「え〜! せっかくだし中に入れてもらry」

クリスのパンチがゴールドのわき腹にヒットする。これには思わず苦笑いのイエロー。

「それより・・・1日早いですけど、誕生日おめでとうございます!」
「え!? 覚えていてくれたんですか、ありがとうございます。」
「当然ですよ。これ、私とゴールドからです。」
「ありがとうございます!」

とクリスは綺麗なラッピングがされた箱を差し出す。

「高かったんスから、大切にしてk(ry」

いいかげんにしなさい、と今度はゴールドのすねを蹴るクリス。

「では、これで失礼します。行くわよ、ゴールド!」
「んじゃ、そういう事で! レッド先輩と仲良くやってくだs(ry」
「あなたと言う人は最後の最後まで!! すみません、気にしないで下さい(汗」
「お気をつけて・・・。」

ゴールドの一言で、あの人の事が頭に浮かんだ。あの人は明日、何をしてくれるのだろうか・・・。
その時、電話が鳴る。イエローは急いで受話器を取った。

「もしもし、イエローですが。」
【あ、イエローか?】
「レ、レッドさん!?」
【どうしたんだ、そんなに驚いて。】
「あ・・・い、いえ。」
【・・・そうか。・・・あのさ、明日って何か予定ある?】
「特には無いですけど・・・。」
【じゃあさ、明日の16時にイエローの家に行くから、待っててくれないか?】
「ボクは全然かまいませんけど。」
【じゃ、そういう事で・・・。】
「はい、分かりました。」

電話を切るイエロー。レッドとの約束をしっかりメモする。明日、あの人は、何をしに来るのだろうか・・・。

そして、当日。昼前に宅急便でルビーとサファイアからプレゼントが届いていた。そして、16時きっかりに呼び鈴が鳴った・・・。
イエローはゆっくりと玄関の扉を開ける。そこには、いつもどおりの格好をしたレッドがいた。

「16時ピッタリ・・・かな?」
「はい、ピッタリです。あ、どうぞ中へ。」
「あのさ、イエローに見せたい物があるんだ、来てくれないか?」
「分かりました、すぐ支度しますね。」

ボクに見せたい物って何だろ・・・イエローは簡単に支度をして、レッドの所へ戻る。

「お待たせしました。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」

レッドはイエローと並んで歩き出す。トキワシティーを抜け、トキワの森に入った。そして、ある場所でレッドは足を止めた。

「レッドさん、ここって・・・。」
「そう、俺とイエローが初めて出会った場所。」
「もう6年も前になるんですね・・・。つい最近のような気がしてましたけど。ボクがポケモンに襲われていたのを、助けてくれたんですよね。」
「そうだったな、俺もよく覚えてる。あの時、もしここで俺がイエローを助けてなかったら、今頃どうなってたかな?」
「どうなってたんでしょう・・・。でも、間違いなく今のボクはいなかったと思います。」
「俺も、たぶんそうだな・・・。」

思い出話に花を咲かせる2人。その後、1時間近く話は途切れなかった。いつのまにか日がかなり傾いていた・・・。レッドは腕時計に目をやる。

「あっ、やばい! もうこんな時間か。ごめんイエロー、急いできてくれ。」
「あ、ちょっと・・・。」

レッドはイエローの腕を掴んで早歩きでトキワの森を進んでいく。10分ほど歩いただろうか、急に視界が開けた。
太陽のまぶしさに思わず目をつぶるイエロー。ちょうど正面に太陽があり、今まさに沈もうとしていた。

「トキワの森に、こんな所があったなんて・・・。」
「良かった、イエロー、ここ知らなかったんだ。」
「きれい・・・。」
「ごめん。俺さ、イエローが欲しい物とか分からなくて。変な物をあげるよりは、この方が良いと思って・・・。」
「こんな素晴らしい場所を教えてくれたんです。それだけでとてもうれしいです!」
「イエロー・・・。そういえば、まだ言ってなかったっけ。誕生日、おめでと。」
「ありがとうございます。」

するとその時、後ろから声。

「あらあら、お熱いわね、お2人さんw」

「は!?」
「えっ!?」

聞き覚えのある声に、慌てて振り向く2人。そこにいたのは・・・

「ブ、ブルー! お前なんで!?(滝汗」
「ブルーさん!? いつからそこに・・・。」
「レッドが家を出てから、ずっとあとをつけてたわよ。」
「ってお前、軽くストーカーじゃねーか!」
「気付かないレッドが悪いのよw」
「お前な・・・。だいたい、何で俺が出かけるの知ってるんだよ!」
「昨日あなたの家に行った時に、盗聴器を仕掛けたのw それ以外何の目的があってあなたの家に行く必要があるのよ。」
「マジで殺したくなってきた・・・。」
「レ、レッドさん、落ち着いてください(汗」
「まぁ、レッドにしては上出来ね。アタシも知らなかったもの、こんな場所。本当にきれいね・・・。」

ブルーにだけは知られたくなかったな・・・レッドは思わず言いそうになって言葉をのんだ。
やっと2人だけでのんびりと話せる場所を見つけたと思ったのに、また新しい場所を見つけないとな・・・。

その後、レッドの家からは3機の盗聴器が発見され、それ以来、決してブルーを家に入れていないらしいw




というわけで、小説は終了です。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
今回はイエローの誕生日小説と言うことで気合を入れて書いてみました! タイトルがショボイですが(orz
自分の評価なんですが、今までの中で一番良く書けたと思います。とは言っても、まだまだな点もいくつかありますが・・・。
最後、結局レッドは何を言いたかったんでしょうか? 書いた自分でもよく分かりませんが(ぉぃ イエローと2人っきりになりたいという事でw
さて、いよいよポケットモンスターSPECIALファイアレッド・リーフグリーン編が完結しますが、レッドとイエローの関係はいかに!?
あっ、ゴールドとクリス、ルビーとサファイアからもらったプレゼントの中身はご想像にお任せしますw

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