ポケスペ小説「2人の関係・・・」
ポケスペ小説「2人の関係・・・」 公開期間2007年9月10日〜9月30日



結局、ルビーは私の事をどう思っているのだろう・・・。あの時告白してから、ルビーからの返事は一切無い・・・。
それからというもの、ルビーと会うと何か気まずい雰囲気になって・・・・・・どうすれば良いのか分からなくなって・・・。
どうしてルビーは答えてくれないのだろう・・・。あのタイミングで告白した私も悪かったけど、この気まずい空気だけはどうにかしたい・・・。

・・・数日後、オダマキ博士からの呼び出しで、ルビーが来ることになった。

「久しぶりだね、サファイア。」
「そうったいね。」
「オダマキ博士は?」
「向こうったい。」

サファイアの後をついていくと、オダマキ博士の姿が見えた。一体なぜ呼び出したのかが気になった。サファイアも聞かされていないらしい。

「いきなり呼び出してすまんね、ルビー君。」
「いえいえ、僕も暇でしたから・・・。」
「少し見ないうちにまたカッコよくなって。」
「お言葉ですが、そこは美しくなって・・・といってほしいですねw」
「こりゃまた失礼(汗 それで、2人を呼び出した理由なんだが・・・・・・」

オダマキ博士からのお願いは、カイナシティに届いた自分宛の荷物を持ってきて欲しいというものだった。
かなりの量があるらしく、1人では持ちきれないと困るのでルビーも呼んだのだそうだ。しかし、どうもサファイアは納得できないらしい。

「そんなん自分で持って来ればいいと!」
「研究で忙しいんだ、頼むよ。」
「宅急便で持ってきてもらえばいいと!」
「送料が掛かってもったいないじゃないか!」
「そんなケチせんと!」

・・・・・・

ケンカする親子をしばらく見学すると、ルビーはサファイアの服を掴み、力尽くで出口へと引っ張っていく。
サファイアは何するっと!?と暴れるが、そんなものルビーには通用しない。

「博士、できるだけ早く持ってきますから。それじゃあ行ってきます。」

と言うと、サファイアとともに研究所から出て扉を閉めた。同時に、サファイアの服を掴んでいる手を放す。

「どういうつもりったい、ルビー!」
「どういうつもりって、荷物取りに行くつもりに決まってるじゃないか。」
「そうじゃなくて、なして素直に父ちゃんの言う事を聞いたかを聞いてるったい!」
「少しでも博士の役に立てれば、それでいいじゃないか。」
「そんな気を遣わんでもよか。だいたい、なして私があんたと2人でカイナまで行かなきゃならんと・・・。」
「嫌なのかい?」

サファイアは自分のした質問を後悔した。

「そ、そんなことなかと!」
「それなら、最初から文句言わずに行こうよ・・・。」

そう言うと、歩き出すルビー。そのあとをついていくサファイア。

・・・・・・

会話が無い・・・。さっきまで普通に話していたのが嘘のように、2人の足音だけがむなしく響いている。あまりにも気まずい・・・。

「ルビー。」

訊くなら今しかないと思った。気まずい空気をどうにかしたい・・・というのもあったかもしれない。
ルビーはこちらを振り向くでも無く、歩きながら何?と短く返事を返してきた。


「こんな時に聞くのも場違いかも知れんけん・・・。けど、あんたに確かめておきたい事があるったい。」


心臓の鼓動が早くなっていくのが分かる。顔も熱い。でも、この機会を逃したら、もう訊けないかもしれない。


「正直に・・・正直に答えてほしいったい・・・。ルビーは・・・私の事・・・、ど・・・どう思っとるん?」



ルビーの歩みが止まった。サファイアはルビーに並んで立ち止まるが、怖くてルビーの顔など見ることはできない。
2人の周りは静寂に包まれた。





「僕は、・・・好きだよ。」




静寂を破ったルビーの言葉に、サファイアはゆっくりと顔を上げる。そこには、顔を赤くしながらも笑っているルビーが居た。

「そ、それなら・・・どうしてすぐに返事くれんかったん? やっぱり、あのタイミングで言った私が悪かったん?」

と言うサファイアに、ルビーは静かに答える。

「そんな事無いよ・・・。ただ、もう少し大人になってから気持ちを伝えたかっただけなんだ。僕たちには、まだそういうのは早いと思って・・・。
今は、もう少しこのままの関係でいたいんだ。でも、君の方から言われたんじゃあ・・・」
「すまんち・・・。」

ルビーが言い終わる前に、サファイアが言った。え?、とルビーは訳の分からない様子で言葉を漏らす。

「私、ルビーの考え全然分かってなかったと・・・。どうして返事をくれんのか、それだけが気になって・・・。」
「・・・そんな事で謝られたら、僕も謝らないといけないじゃないか。」

え? 今度はサファイアが訳の分からない様子で言葉を漏らした。

「僕も君の思いを分かってなかった・・・。ごめん・・・サファイア。」

急に涙が溢れてきた・・・なぜか分からない、本当に急に・・・。ルビーの顔が歪んで見える。
バレないように視線をそらすも、ルビーを騙すことはできなかった。

「どうした、サファイア? 何か悪いことでも言ってしまったかな・・・。」
「ううん・・・自分でも分からない・・・。ルビー・・・。」
「何?」
「もう少し大人になったら・・・そん時は・・・」

その時は、もう一度『好き』と言ってくれる? そんな事を言いたかったが、恥ずかしいのか・・・それとも怖いのか、口が動いてくれない。
それでもルビーは、サファイアの言いたい事を読み取ったかのように言った。

「約束するよ。」


だから、今はまだ・・・『友達』のままで・・・・・・




最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
今回はポケスペ単行本22巻の続きのような感じで書いてみました。どうもあの終わり方が気に入らなかったので・・・(ぇ
個人的には、ルビー×サファイアは良いのですが、12歳で恋なんて早すぎる!・・・と思ったわけで(何 「好き」だけど「友達」みたいな感じにしたかったのですが・・・。
なんか展開が急すぎる(orz もっと自然に持っていきたかったです。ぶっちゃけオダマキ博士いらないんじゃね?・・・とか今頃になって思ったりw
そしていちばん難しかったのはサファイアの方言! 全く分かりません・・・。気づけば大阪弁になってたりして、かなり苦戦しましたw
これで、まだ誕生日小説を書いていないのは、シルバー、サファイア(エメラルド編以降未対応)の2人ですな。てかシルバーの誕生日がなぁ・・・。

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《制作予定》
すみませんネタが尽きました(orz

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