国道136号線旧道区間(一色隧道)
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136号線吉祥地区の旧道区間を調査中です。
続いては、緑ラインの旧道をレポートします。

地図を見て分かるように、非常に短い旧道区間となっています。
しかし、その正体は・・・(タイトルでネタバレ乙)。

現道と同様、三島側から入ります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

現道のレポートでも登場した現道と旧道の分岐です。
ここを旧道に入ります。





6月の探索でしたが、すでに多くの藪が茂っていました。
さすがは温暖な伊豆半島といったところでしょうか。






何やら前方に見えてきました。
あれはもしや・・・。







隧道!?
まさか隧道が存在しているとは・・・。
坑口には、制限高さ3,7mの標識が設置されています。





坑口のかなり上のほうに扁額が設置されています。
右書きで「一色隧道」と書かれていますが、植物が絡まっており竣功年月までは読み取れません。

なお、一色は、この付近の地名となっています。






一色隧道の内部です。
以前はフェンスで塞がれていたようですが、私が探索した時は一部が残るのみで立入禁止などの標識もありませんでした。
しかし、現道の調査中に反対側の坑口の状態を知ってしまったので、内部には入りません・・・。

内部は特に荒れた様子も無く、照明も残されています。
ただし、幅は自動車がすれ違うには厳しく、大型車同士ではどちらか一方は隧道手前で待たなければならなかったのではないでしょうか。

それでは、反対側の坑口へ行ってみましょう。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

現道を迂回して下田側の旧道分岐地点に来ました。
現道のレポートでも登場した分岐点ですが、いったい分岐はどこに・・・。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

扁額が目線の高さ・・・。
完全に地面に埋まってますね、これ。

そもそも高さが違うので、どうりで分岐が分からないわけです。
それにしても、キレイに埋めたものですw






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

幸いにも扁額は読み取れるので、見てみました。
三島側の坑口と同様、右書きで「一色隧道」と書かれています。
また、竣功年月は昭和12年3月とかなりの古参であることも判明しました。
どのような坑口だったのか、その姿を見てみたかったものです。





新しいトンネルの開通によって従来の峠越えの道路が旧道となることは多いですが、この旧道区間についてはまったく逆、つまり、新しい峠越えの道路の開通によって、従来のトンネルが廃止されるという珍しいパターンとなっています。
一色隧道の下田側坑口の埋没具合を見ても、現道にはかなりの勾配があることが分かります。
ほぼ平坦な旧道のほうが線形的には優れているのにも関わらず旧道が廃止されてしまったのは、昭和12年竣功の一色隧道の老朽化が原因かもしれません。
また、大型車が2台すれ違うことができない一色隧道の幅も問題になったのではないでしょうか。
さらに、一色隧道が竣功された昭和12年当時は自動車自体も未発達のため、少しの勾配でも登ることが困難となる場合があったと思いますが、現代の自動車であれば現道程度の勾配は十分越えられるため、掘割に代替されたのかもしれません。

短い旧道区間でしたが、非常に濃い内容でした。


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