調査日:2016年4月27日 公開日:2018年4月10日


国道136号線旧道区間(賀茂トンネル周辺)
(松崎町)



国道136号線は、静岡県下田市と同県三島市を結んでいる道路です。
伊豆半島の西海岸沿いを南北に縦断しているため、伊豆半島のほぼ中央を縦断している国道414号線、伊豆半島の東海岸沿いを縦断している国道135号線と並び、伊豆半島の主要道路として交通量が多く、一部区間では慢性的な渋滞が発生しています。
また、ほとんどの区間がセンターライン付きの2車線以上の幅となっていますが、伊豆市の一部などでは未だにセンターラインの無い区間が残っており、現在も新道の建設が行われています。

数多くある旧道の中でも、今回は伊豆市と西伊豆町の境界、宇久須港付近のものを紹介しています。
左の地図で、赤いラインが現道の国道136号線、緑色のラインが旧道です。
なお、地図の上側が三島方面、下側が下田方面となります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用








もう少し地図を拡大してみます。
この旧道区間は比較的距離が長く、分岐直後は現道と並走していますが、途中からは海岸線沿いを通るようになり、現道とは離れた場所を通るようになります。
また、等高線の間隔の狭さや、現道が4本もの隧道で抜けていることを考えると、かなりの難所であることが分かります。

まずは、現道からレポートしていきます。
なお、特に記述の無い限り、三島側から下田方面へ向けてレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

この区間の国道136号線は、センターラインに加えて路側帯も広く、非常に走りやすいです。
前方には隧道が見えてきました。旧道の存在を予感させます。






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現道が隧道に入る寸前、いかにもといった分岐で旧道が右側に分かれました。
旧道側には出口に「止まれ」の標識も設置されており、特に封鎖されているような雰囲気はありませんが、果たして・・・。






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旧道が分岐すると、現道はすぐに「土肥第2トンネル」に入ります。
昭和60年3月竣功となっており、特に特徴点の無い坑口です。
強いて言えば、扁額が普通のトンネルより大きめでしょうか。





トンネルはゆるやかな右カーブとなっています。
トンネル内もしっかりと2車線の幅があり、狭いながらも両側に歩道があります。







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土肥第2トンネルの下田側坑口です。
こちらも特徴点は無く、シンプルな坑口となっています。






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現道は、緩やかな右カーブのまま、すぐに次のトンネルに入ります。
このわずかな明かり区間には、横風注意の標識が設置され、ドライバーに注意を促しています。






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続いて走るのは「土肥第1トンネル」です。
昭和58年6月竣功と土肥第2トンネルよりも約2年ほど早い竣功ですが、外見はほぼ一緒です。





幅もゆるやかな右カーブも、土肥第2トンネルとそっくりです。
ただ、土肥第1トンネルは最後に少しだけ左にカーブする逆S字型となっています。

しかし、ほかに特徴は無く、そのまま出口へ・・・。







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なんか断面の大きさ変わってるけど!?

下田側の坑口から数十メートル程度のみ、わずかですが断面が大きくなっています。
その分、歩道の幅が広がっていますが、いったい何のためでしょうか。
断面が小さくなるのなら、地圧に対する措置などで納得できるのですが、大きくなるというのは・・・。





下田より坑口です。
こちら側も特徴点はありません。
ただし、坑口付近は若干カーブがきつくなっており、路面にも注意喚起のペイントがあります。

先ほどの断面の拡大は、このカーブでの見通し確保や、大型車の壁面衝突を防止するため、もしくは圧迫感を与えないように配慮したかもしれません。
あの程度のわずかな断面拡大で、はたして効果があるのか気になるところではありますが・・・。






土肥第1トンネルを抜けると、またわずかな明かり区間となります。
そして、この区間は旧道と並走するのですが、なんと旧道との間は側溝とガードレールで仕切られているだけ!
側溝とガードレールを跨ぐだけで旧道へアクセスできます。
ここまで現道と旧道が隣接しているのも珍しいのではないでしょうか。

数十メートル程度の並走区間を経て、現道は再びトンネルに入ります。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

続いての賀茂トンネルは、昭和56年3月竣功と土肥第1トンネルよりもさらに2年ほど早い竣功となっています。
この短い距離の竣功に4年も掛かっているとは、やはりなかなかの難工事だったのでしょうか。
坑口は、これまで2本のトンネル同様、特徴点はありません。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

しかし、賀茂トンネルはこれまでの2本のトンネルと比較するとかなり長く、約466mあります。
入口付近が若干右へカーブしているほかは直線なので、かなり長く感じます。





延長があるためか、トンネル内にも非常電話と火災報知器が設置されています。
これらの装置は、これまでの2本のトンネルでは見なかった装置です。






賀茂トンネルの下田側坑口です。
やはり特徴的な点はありませんが、坑口の上にトンネル情報板が設置されています。
位置が高すぎてドライバーからは見えないような気がしますが・・・。

なお、非常に線形が良く、センターラインもありますが、この区間の最高速度は40キロに抑えられています。
警察による速度違反取り締まりを実施している場面に遭遇したこともあるので、くれぐれも速度を違反しないように気をつけましょう。






賀茂トンネルを抜けると、「西伊豆町」のカントリーサインがお出迎えしてくれます。
冒頭の地図を見ていただくと分かるように、伊豆市と西伊豆町の本来の境界は賀茂トンネル内ですが、トンネル内にカントリーサインは設置できないとの判断か、賀茂トンネルを出た所に設置されています。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

またしても短い明かり区間を経て、すぐに小洞トンネルへと入ります。
竣功は昭和56年3月で、賀茂トンネルと同時期に開通したことになります。
坑口については、もはや何も言うまい・・・。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

強いて特徴を挙げるとするなら、これまでの3本のトンネルはすべて内部でカーブしており、反対側の坑口まで見通せませんでしたが、小洞トンネルはほぼ直線で、反対側まで見通すことができます。





4本のトンネルを抜けると、現道はいきなりかなりの急勾配で下りはじめます。
路面にも注意喚起のペイントが施されています。

このあたりの速度制限が40キロに抑えられているのは、この急勾配があるからなのでしょうか。






短い掘割を抜けると視界が開け、橋を渡ります。





  
4枚設置されている銘板のうち、2枚は「深田大橋」・「ふかたおおはし」とそれぞれ橋の名前が刻まれています。




残りの2枚は竣功年月が刻まれていますが、竣功年月は昭和56年9月と、先ほどの小洞トンネルよりも半年ほど遅くなっています。
竣功年月は完成した年月なので、建設自体は小洞トンネルと同時に行っていたものの、トンネルのほうが先に完成したということでしょうか。
もしくは、トンネルの掘削中は仮設橋を使用し、トンネルが完成してから本橋を建設したのかもしれません。

「大橋」という、規模の橋からすると大袈裟に思える名前ですが、そう名付けたくなるほどの難工事だったのかもしれません。






深田大橋を渡った現道は、そこそこの急カーブで下り続けます。
このあたりは40キロ制限も納得の線形となっています。

前方に見えてきた建物は、「土肥クリスタルビューホテル」です。






カーブの途中で、もう一度橋を渡ります。
先ほどの深田大橋とそっくりの外観です。





  
4枚設置されている銘板のうち、やはり2枚は「深田中橋」・「ふかたなかはし」とそれぞれ橋の名前が刻まれています。
隣接する橋で大橋→中橋という組み合わせは初めて見ました。
小橋にしては規模が大きいので中橋・・・といったところなのでしょうか。





残り2枚の銘板は、やはり竣功年月で、昭和56年9月となっています。
深田大橋と同時期に建設されたものでした。

そりゃ外観もそっくりになるわけですね。






深田中橋を渡ると、今度は左にカーブしながら、現道は平地へと降りていきます。
この時は天候がイマイチでしたが、天気が良ければ綺麗な駿河湾を見ることができます。

なお、この区間は東海バスの路線バスも通っています。
路線バスは旧道を走ることも多いですが、さすがの路線バスもこの区間は旧道ではなく、現道を通っています。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

そして、まもなく信号機のある交差点・・・というところで、右側から旧道が合流してきます。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

旧道の合流点を振り返ってみます。
現道は上りであるのに対し、旧道は下りのため、非常に分岐が分かりづらいです。




現道でも、そこそこ長い距離があるこの区間。
はたして旧道はどうなっているのでしょうか。
次のページに続きます。


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