調査日:2016年4月27日、公開日:2017年7月2日


国道136号線旧道(うつぎの橋)
(伊豆市)



国道136号線は、静岡県下田市と同県三島市を結んでいる道路です。
伊豆半島の西海岸沿いを南北に縦断しているため、伊豆半島のほぼ中央を縦断している国道414号線、伊豆半島の東海岸沿いを縦断している国道135号線と並び、伊豆半島の主要道路として交通量が多く、一部区間では慢性的な渋滞が発生しています。
また、ほとんどの区間がセンターライン付きの2車線以上の幅となっていますが、伊豆市の一部などでは未だにセンターラインの無い区間が残っており、現在も新道の建設が行われています。
今回ご紹介する旧道区間も、伊豆市の土肥と呼ばれる地区となります。

左の地図で、土肥峠(別名:船原峠)を通り土肥港へと抜けている赤いラインが国道136号線です。
なお、下側が下田方面、右側が修善寺・三島方面となります。
中央付近に、緑色のラインで示した部分が旧道となります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







もう少し拡大してみましょう。
地図を見ると、現道を迂回するように断続的に旧道があります。
よくあるパターンの旧道ですが、一ヶ所気になる場所が・・・。
廃道が好きな方ならもうお分かりかと思いますが、後ほど触れたいと思います。

なお、先ほどの広域の地図を見ると、全体的に緩やかな線形となっている国道136号線において、この旧道区間から少し土肥側へ向かった部分のみカーブが連続しています。
この部分が、先ほども書いたセンターラインの無い区間となっています。

それでは、レポートを始めましょう。
なお、今回のレポートは、基本的に土肥峠側から土肥港方面へ向かって進みます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

土肥峠を土肥側へ少し下ったところからスタートします。
ちなみに、「土肥」は「とい」と読み、若干難読です。
ちょうど案内標識が立っていますが、「土肥温泉」は「といおんせん」と読むのに、「小土肥温泉」を「おどいおんせん」と読むのは、非常にややこしいですね。





先ほどの案内標識から下った最初のカーブでは、外側の路側帯が広めに取られています。
舗装の違いから、この路側帯は旧道の一部だったと思われます。
ここから、旧道区間が始まります。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

そして、このカーブの途中で、旧道は現道の内側へ分岐していきます。





旧道の分岐点です。
まずはこのまま現道を進んでいきます。






旧道が分岐してすぐ、現道は橋に差し掛かります。
ちなみに、背景に見える赤い橋も国道136号線だったりします。
峠越えということもあり、他の区間よりもカーブが多く、高低差も大きくなっているので、道幅は広いとはいえ運転に気を使う区間です。
特に、下りの場合はエンジンブレーキが必須になる勾配です。





  
銘板です。
4枚設置されているうち、2枚は橋の名前が漢字とひらがなでそれぞれ刻まれています。
「うつぎの3号橋」ということは、この先に2号橋と1号橋もあるということですね。





残り2枚は完成年月が刻まれていました。
うつぎの3号橋は、平成12年3月の完成となっており、これは現道の開通時期とそう変わらないはずです。

余談ですが、橋や隧道は一般的には「竣功」年月が刻まれるので、このように「完成」年月を刻んでいるのは珍しい気がします。






さすがは国道、案内標識も立っており「うつぎの橋」と書かれていますが、よく見ると文字を修正した跡が見えます。






どうにかして修正前の文字を読み取りたいと思い、様々な角度で見たところ、光の加減でうっすらと下の文字が浮かびあがりました。
どうやら「うつぎ」と書いてあったようです。
当初、「うつぎ橋」と印刷したものの、設置時になって「うつぎの橋」であることに気づき、慌てて修正したといったところでしょうか。
「うつぎの」と「3号橋」で文字の大きさが異なっていることからも、文字数を修正したことを思わせます。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

うつぎの3号橋を渡り終えると、すぐに旧道が現道を横切ります。
現道は、そのまま掘割りとなってまっすぐ進んでいきます。
比較的深めな掘割りで、一昔前ならトンネルになっていたかもしれません。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

掘割りを抜けると、再び旧道が現道を横切りました。
旧道は、あくまでも自然の地形に沿っていることが分かります。





旧道を過ぎると、現道はすぐに橋に差し掛かります。
先ほどのうつぎの3号橋とそっくりな見た目ですね。

ということは・・・。





  
やはり名前は「うつぎの2号橋」でした。
ただし、完成年月は平成9年3月となっており、先ほどの「うつぎの3号橋」とは3年間のズレがあります。
うつぎの3号橋とうつぎの2号橋の間にある掘割りの完成に時間が掛かったのでしょうか。
それにしても、この橋の間は100mも無い距離なので、工事自体がだいぶスローペースだったように思います。





右にカーブしているうつぎの2号橋を渡ると、すぐに旧道が合流してきました。





かと思えば、そのすぐ先で再び左へ分岐していきます。
ということは・・・。





知ってた(知ってた)。




  
「うつぎの1号橋」です。
完成年月は、うつぎの2号橋と同じ平成9年3月となっており、このあたりは工事が順調に進んでいたようです。





うつぎの1号橋を渡ると、すぐに左側から旧道が合流してきました。
右にカーブしているので、先ほどのうつぎの2号橋の合流とそっくりです。





旧道との合流地点を振り返ります。
この合流で、一連の旧道はひとまず終わりを告げます。





それでは、続いては旧道を探索します。



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