調査日:2018年3月25日、公開日:2020年8月19日


国道362号線旧道(水川トンネル)
(川根本町)



国道362号線水川トンネルの旧道を探索します。
左の地図の、赤色のラインが旧道となります。

基本的に、地図の地図の下(南・静岡市街側)から上(北・千頭側)へ向かってレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






旧道は、現道が水川トンネルに入る手前で右側に分岐します。
入口はバリケードで封鎖されていますが、徒歩であれば進入できます。






旧道に入りました。
最初の数十メートルは、水川トンネルの建設に合わせて付け替えが行われているようで、妙に新しい桟橋状の路面となっています。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

水川トンネル坑口の真横に来ました。
この場所には、中川根町によって設置された路線名の案内標識が設置されていました。
これによると、路線名は「町道水川南線」、延長310mとなっています。
ということは、この旧道は現在も町道として管理されているのでしょうか?
しかし、中川根町は2005(平成17)年に川根本町に合併されており、未だに「中川根町」の表記がそのままになっていることを考えると、すでに管理の手は入っていないのかもしれません。






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水川トンネル坑口を過ぎ、この先は旧道本来の姿となるようです。
まずは、手始めに落石注意の警戒標識が出迎えてくれました。
ポールには「静岡県」のシールが貼られており、国道362号線の旧道であることが分かります。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

さらに、幅員減少×2と落石注意の警戒標識が左右に待ち構えています。
いったい、どんな展開が待ち構えているのでしょうか。





上の写真に写っていた落石注意の標識の場所まで来ると、あっという間にすれ違いが難しい1車線となりました。
幅員減少の警戒標識が2枚も設置されるほどの大幅な幅員減少は、ボトルネックになっていたに違いありません。






左方屈曲ありの警戒標識も残されていました。
このあたりは、路面全体に落ち葉や倒木が散らばっており、当分の間自動車が通行している様子はありません。

なお、水川トンネルの竣功は1997(平成9)年2月となっており、旧道化してから20年ほどが経過していることになります。






カーブを過ぎると、先ほどまでの路面状況が嘘のように改善されました。
また、道幅も普通車同士であればすれ違いができる程度には広くなりました。







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前方には、現道への合流地点が見えてきました。
そして、この場所には、かなり色褪せた指定方向外進行禁止の標識が設置されています。
設置状況から仮設のものであると思われますが、なぜこんな場所に設置されているのでしょうか。






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いよいよ現道に合流しようかというところで、橋が現れました。
谷側にしか欄干が無いことから、桟橋のような形状だと思われます。






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親柱には銘板が2枚設置されており、それぞれ橋名と竣功年月が刻まれています。
竣功年月は1954(昭和29)年8月となっており、60年以上が経過していることが分かりましたが、橋名のほうは上手く読み取れません。
「乹母渕(かんぼふち)桟橋」か「軋母渕(あつぼふち)桟橋」である可能性が高いと思いますが、橋に「軋む(きしむ)」という文字は縁起が良くないため、橋名にするにはあまり好ましくないように感じます。
また、「乹母渕」・「軋母渕」ともに、それらしい由来は現在の地図からは見つからず、橋名の真実は判明しませんでした。






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桟橋を越えると、すぐに現道と合流します。
約300mという距離のわりには、標識や橋などが残る探索しがいがある旧道でした。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

ちなみに、先ほどの指定方向外進行禁止の標識が設置されていた場所には、現道に向かって仮設橋が架かっていたと思われる痕跡がありました。
おそらく、水川トンネルの工事中に、工事現場を迂回するために架けられたものと思われ、指定方向外進行禁止の標識も、その時に使用されていたのではないかと思われます。


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