調査日:2016年3月23日、公開日:2020年4月19日
国道52号線は、静岡県静岡市と山梨県甲府市を結んでいます。
静岡県と山梨県を結ぶ主要道路であり、交通量はかなり多いです。
現在は、センターライン付きの快適な2車線幅となっていますが、その走りやすさは多くの改良を受けてきたために実現しているもので、随所に旧道が存在します。
今回は、その旧道のひとつを紹介します。
その旧道は、左の地図の赤丸で囲んだあたり、国道52号線のほぼ中間地点の身延町にあります。
周辺に目立った目印が無いため、かなり縮尺を縮小したものとなります。
地図の上側(北側)が甲府方面、下側(南側)が静岡方面となります。
また、国道52号線に沿って流れている川は富士川、富士川を挟んでほぼ並走している鉄道はJR身延線となります。
赤丸部分を拡大した地図です。
赤いラインの道路が国道52号線、緑のラインが旧道となり、距離にして300mほどの非常に短い旧道です。
現道上には、隧道とは異なる構造物の表記がありますが、これについてはのちほど正体が判明します。
地図の下(南側)から上(北側)へ向かってレポートしていきます。
まずは、現道から調査していきます。
センターライン付きの直線が続く国道52号線。
線形に違和感は無く、旧道があるようには見えませんが、実はこの写真の中に旧道の分岐点があります。
答え合わせは、のちほど旧道の探索時にしたいと思います。
まずはそのまま現道を進みます。
前方に、トンネルらしきものが見えてきました。
※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。
トンネルに見えたものは洞門で、古屋敷洞門という名前が付けられています。
先ほどの地図に表記されていた構造物は、この洞門でした。
延長50mほどの古屋敷洞門を通過すると、緩やかなカーブとなります。
実は、この写真の中に旧道の合流点があるのですが、分かるでしょうか。
こちらも、旧道の探索時に答え合わせをしたいと思います。
※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。
ちなみに、さらに現道を進むと「富士川」と書かれた河川名標識が設置されています。
確かに、富士川は現道の右側に平行していますが、この標識は通常、橋などで河川を越える時に設置されます。
なぜこの場所に設置されているのでしょうか。
これ富士川なの!?
どうやら、擁壁の排水溝から流れ出ている水流を差しているようですが・・・。
富士川に注いでいる支流という意味で「富士川」となっているのでしょうか。
それでは、次のページでは旧道を探索します。