調査日:2012年10月12日


三又橋と松下橋
(沼津市)



静岡県沼津市、千本浜にも近い場所に「三又橋」と「松下橋」という2つの橋があります。
どちらも非常に小さな橋ではありますが、立地条件に特徴がある橋だったので調査しました。




三又橋と松下橋は、静岡県道163号線から1本脇に入った市道にあります。
また、すぐ近くには 沼津港線跡(蛇松緑道) も通っています。






2本の橋は、かなり至近距離にあります。
左側の橋が三又橋、正面の橋が松下橋となります。

それにしても、2本の橋が至近距離にある光景自体はよく見ますが、このように橋どうしが直角に交わるように架かっているのは珍しいのではないでしょうか。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

実は、橋のすぐ先で2本の川が合流しているため、このような橋の立地になっているのです。

ちなみに、左側の川は子持川、右側の川は草刈川と言い、この2つの川がこの場所で合流し、観音川という名前に変わります。
そのため、この場所には観音川の起点を示す標識が設置されています。
なお、観音川は静岡県の一級河川に指定されています。







それでは、まずは三又橋から見てみましょう。
この三又橋、なぜかこちら側に向かって「ハ」の形に幅が広がっているのが特徴的です。



  
欄干です。左右で見比べてみると、明らかに右側の欄干のほうが長く見えます。
この三又橋、幅だけでなく長さも左右で異なっているという、非常に歪な橋のようです。
左側の欄干を見るに、欄干は白く塗装されていたようですね。それにしても、右側の欄干がひどく痛んでいますが、なぜでしょうか?





親柱です。欄干と一体化しており、親柱と呼べるのか微妙なところですが・・・。
側面に銘板が設置されています。






なお、元からなのか改修されたのかは分かりませんが、1ヶ所のみ親柱が無く、銘板も設置されていません。
また、交差点に面しており、接触防止のためか端が緑色に塗装され、さらに上にはポールも2本設置されています。

しかしながら、やはり接触痕が・・・。
中の鉄筋が見えてしまっています。





  
銘板です。3枚ある銘板のうち、1枚が橋名、残り2枚が竣功年月となっています。
左書きながら昭和27年9月竣功と、なかなかの古参であることが分かります。

橋名の由来は、やはり川が三又になっているからでしょうか。





側面です。
短い橋ながら、橋脚が1本あります。
しかし、本当に橋を支えられているのか心配になるほど非常に細い橋脚です。







続いては、松下橋です。
ちなみに、松下橋の奥に見えるのが先ほど紹介した三又橋で、こうして見ると位置関係が分かりやすいですね。





親柱と欄干です。
先ほどの三又橋と比較すると、いくらか近代的なデザインに見えます。
親柱の前面部に銘板が設置されています。

写真の親柱は、下部が不自然に変色していますね。






なお、松下橋も親柱が1ヶ所無く、銘板も設置されていません。
この部分は、他の欄干と比較すると明らかに新しいため、近年になって改修されたようです。





  
銘板です。3枚ある銘板のうち、2枚は橋名の漢字表記とひらがな表記となっています。
銘板の色が悪いのか、かなり読みにくいですw







そして、最後の1枚はというと、竣功年月・・・ではなく「草刈川」という川の名前が刻まれていました。
ということは、改修された部分に竣功年月の銘板が設置されていたようで・・・。

つまり、この松下橋は残念ながら竣功年月が不明ということになります。

ちなみに、1974年〜1978年に撮影された航空写真ではすでに松下橋は存在しているように見えます。






側面です。

こうして見ると、この松下橋も手前と奥で欄干の長さが異なっているのが分かります。
元々は同じ長さだったようですが、手前にある道路を拡幅した際に、手前側の欄干を撤去・改修したようですね。

なお、三又橋とは異なり、松下橋は橋脚などは無く、草刈川を一跨ぎしています。






寄り添うように架かっている2本の橋。
共に銘板が3枚しか無いという不思議な共通点もあります。

惜しいのは、松下橋の竣功年月が分からないことでしょうか。
何か情報がありましたら、ぜひご提供をお願いいたします。


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