調査日:2021年3月6日、公開日:2023年10月1日


富士見橋
(浜松市)



今回は、静岡県浜松市の中心市街地で頑張っている歴史ある橋を紹介します。


まずは、地図で場所を確認します。
左の地図に写っている全範囲が静岡県浜松市となっています。
地図の中央右側、短い赤いラインの場所に橋があります。
左上にある遠州鉄道の八幡駅、左下には静岡文化芸術大学があり、浜松駅からも2kmほどの中心市街地となっています。
また、橋が渡っている川は馬込川となります。

それでは、レポートしていきます。

地図は国土地理院の電子地形図を使用






住宅が立ち並ぶ浜松市の中心市街地。
大通りから少し逸れると、一方通行規制の狭い道路が多くなります。
さっそく、前方に今回紹介する橋が見えてきました。







自動車同士がすれ違うにはやや狭い橋。
いかにもひと昔前の設計の橋といった印象です。
ただ、現在は一方通行規制となっているので、特に通行に支障はありません。




親柱です。
よく見ると、親柱直前の欄干が外側に反っています。
親柱は欄干より幅があるため、出っ張っている部分に車が接触しやすいのですが、これなら接触する心配はなさそうです。
また、橋の直前に交差点がある場合は、右左折で橋に出入りする車が通りやすいというメリットもあります。
ちなみに、この反りは4箇所すべてに見られたので、竣功時からこのようになっていた可能性が高いと思います。





  
親柱に設置されている銘板です。
4枚設置されており、うち2枚は、それぞれ漢字とひらがなで「富士見橋」・「ふじみばし」と刻まれていました。
ありがちな名前ではありますが、この富士見橋から富士山までは直線距離で約115kmなので、条件が合えば本当に富士山が見えるのかもしれません。






残り2枚は竣功年月が刻まれており、なんと1935(昭和10)年3月となっていました。
1935年竣功の橋は郊外を探してもなかなか見つけられません。
これだけの中心市街地に残っているのは奇跡的ではないでしょうか。




欄干は、高さが低いことから、歩行者の転落を防ぐためにガードパイプが後付けで設置されています。
低い欄干は、古い橋によく見られる特徴です。
富士見橋の場合、頻繁に車や歩行者が通るので、欄干ごと新しいものに交換されてもおかしくはなかったと思いますが、欄干を残した判断は個人的には嬉しいです。




遠州鉄道八幡駅側です。
浜松市の資料によると、延長42.5m、幅4.7mとなっており、1935年竣功の現役橋としてはかなり長い部類に入ると思います。






側面です。
現代の技術であれば橋脚を設けず一跨ぎにすることも可能だと思われますが、3本の橋脚でしっかり支えています。
中心市街地に残る貴重な歴史ある橋。
これからも末永く人々の生活を支えてほしいものです。



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