調査日:2013年5月14日、公開日:2021年4月20日


県道12号線旧道(八代田トンネル)
(伊東市)




静岡県道351号線は、静岡県伊東市内を南北に通っています。
静岡県道12号線と重複する区間があるため、やや存在感が薄い道路ではありますが、沿道には住宅地や大室山といった観光地もあり、無意識に利用している方も多いはずです。
現在は、やや狭い区間はあるものの全線でセンターライン付きの道幅が確保されていますが、これは線形改良や道路の付け替えによるもので、一部区間には旧道も存在しています。

今回紹介する旧道は、左の地図の中央から左下(南西)にかけての赤いラインの場所です。
地図の上(北)側が伊東駅方面、下(南)側が伊豆高原駅方面となります。
中央付近を、川に沿って南北に通っている黄色いラインの道路が静岡県道351号線です。
また、左上(北西)に少しだけ写っている黄色いラインの道路は静岡県道59号線です。
そして、右上(北東)に写っている線路は伊豆急行で、今回の旧道は南伊東駅からほど近い場所にあることが分かります。

旧道が川に沿っているのに対し、現道は橋やトンネルを利用して直線的に通過する、まさに典型的なパターンといえます。
地図上では、旧道沿いにも住宅が立ち並んでいるように見えますが、実際はどうなっているのでしょうか。

今回は、伊東駅方面(地図の上側)から、伊豆高原駅方向(地図の下側)へ向かって調査していきます。
それでは、現道から探索していきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






伊東市内を南北に通っている静岡県道351号線は、場所によっては沿道にコンビニや家電量販店、ホームセンターなどがあり、全線にわたって交通量が多いです。






現道と旧道の分岐点です。
そのまま直進するのが現道、ガードパイプに沿って左に分岐していくのが旧道です。
一応、歩道には車が出入りできるようにスロープが設置されていますが、普通の人は入ろうとは思わないでしょう。

そのまま現道を進みます。






旧道と別れた現道は、緩やかな左カーブとなります。
このあたりは、日中でも30分に1本の頻度で路線バスが運行されており、交通の便は良いです。






両側に歩道がある広い道路が続きます。
歩行者の利用状況を考えると、いささか過剰な気もしますが・・・。






静岡県道12号線の標識が設置されています。
この区間は、県道351号線と県道12号線の重複区間となっています。
重複区間の場合、小さい番号の路線が優先的に案内されるため、ここでは県道351号線の案内が省かれています。






少し進むと、旧道と交差します。
信号こそありませんが、右折レーンが設置されています。
現道は、引き続き直進となります。






旧道と交差してすぐ、橋に差し掛かります。
親柱が無いので、意識していないと見逃してしまいそうな橋です。





  
銘板は、欄干の基礎部分に合計4枚埋め込まれています。
そのうち2枚は「新八代田橋」・「しんやしろだはし」と名前が刻まれていましたが、傍に設置された案内標識は「八代田橋」と異なる表記になっています。
純粋に間違えてしまったのか、それとも意図的なものなのか・・・。





残り2枚は竣工年月となっており、1983(昭和58)年3月竣工となっていました。
これで、おおよその現道開通時期が分かります。






新八代田橋を渡ると、続けてトンネルが見えてきました。
地形を無視し、橋とトンネルの連続で真っ直ぐ続く道路は、いかにも現代の道といった雰囲気です。

ちなみに、"新"八代田橋ということは、当然ながら八代田橋もあるわけですが、それがどこにあるのかは、このページの読者の皆さまなら察しがつくと思いますw







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。


装飾などは一切無く、扁額すらも坑口左上に控えめに設置されているのみという、かなり無機質なトンネルです。
名前は「八代田トンネル」となっています。





壁面には概要が刻まれたプレートが埋め込まれていました。

これによると、竣工年月は1984(昭和58)年9月となっており、先ほどの新八代田橋とほぼ同時期であることが分かります。
やはり、現道の開通はこのあたりの年月のようです。






八代田トンネル内部です。

長さは118mで、そこまで長いトンネルではありません。
幅は8.5mと余裕を持った作りとなっており、しっかりと歩道も設置されています。






八代田トンネルの伊豆高原駅側坑口です。
伊東駅側坑口と同様、シンプルな見た目となっています。






八代田トンネルを抜けると、まもなく右側から旧道が合流してきます。
なお、トンネルの直後ということもあり、こちら側から右折で旧道に入ることは禁止されています。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。


旧道との合流地点です。
いかにもといった交差点となっています。






次のページでは、旧道を探索します。


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