調査日:2018年3月4日、公開日:2019年2月2日


静岡県道15号線旧道区間(小杉原地区)
(松崎町)



下田市と松崎町を結ぶ静岡県道15号線の、小杉原地区の旧道区間を探索します。

左の地図で、黄色いラインが県道15号線の現道です。
地図の右下に「婆娑羅隧道」という表示がありますが、この婆娑羅隧道を境界に、右側(東)が下田市、左側(西)が松崎町となります。
そして、地図の左側に赤いラインで示したところが旧道です。
現道に沿うように1kmほどの区間となります。

このレポートでは、基本的に地図の左側(西)から右側(東)へ向かっていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






現道との分岐点です。
旧道は、ここを右へ入ります。

この分岐部分については、旧道側の勾配が不自然なので、現道の建設時に線形が変更された可能性があります。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

旧道の入口です。
意外にも、特に通行を禁止するような掲示は見られません。
代わりに、脇には怪しい立て看板がありますが、調べてみると立派なホームページをお持ちのキャンプ場でした(失礼
旧道は、このキャンプ場への入口として現役のようです。





少し旧道に入ると、消えかけのセンターラインにボロボロの舗装と、旧道のテンプレのような雰囲気となります。
しかし、やはりキャンプ場への出入口として利用されているためか、普通に車で走行できます。






少し行くと、分岐が現れました。
斜め右へ分岐していく少し細い道路と、左へ曲がる道路・・・。

正解は左で、斜め右へ分岐する道は、先ほどのキャンプ場へと続いているようです。
ということは、今度こそ本当の旧道への入口ということになりますが・・・。






分岐した瞬間、旧道は橋に差し掛かります。
橋といっても、先ほどの現道の小杉原橋のように、ガードレールの土台が異なるだけで、車で走っていたら気づかないくらい小さなものです。






そして、ガードレール部分に銘板が2枚設置されていました。

うち1枚は橋の名前が書かれており、これによると「平戸橋」という名前のようです。
現在、このあたりの地名は「小杉原」が一般的ですが、過去には「平戸」と呼んでいた時もあったのでしょうか。

なお、同じ松崎町内の池代(いけしろ)地区に「平戸橋」というバス停があります。
関連性があるのかどうかは不明ですが・・・。






もう1枚は竣功年月が書かれており、1970(昭和45)年2月となっています。

意外と新しいと思ったのが率直な感想ですが、これには違和感も・・・。
先ほどの現道のレポートで、小杉原橋の竣功年月などから、現道の開通は1980年頃だろうと書きました。
この平戸橋が1970年の竣功だとすると、10年ほどしか使用されなかったということになります。
もしかして、旧道自体が10年ほどで遺棄されたということなのでしょうか・・・。

航空写真を確認したところ、1969(昭和44)年には、すでに旧道の線形が確認できます。
おそらく、橋のみ掛け替えられたものと思われます。






橋を渡った瞬間、旧道の様子は一変・・・。
1980年頃の現道開通から、すでに40年近くが経過している旧道は、やはり一筋縄ではいかないようです。

まだかろうじて車両が入り込んでいるような様子はありますが・・・。






そして、まったくやる気を感じさせないバリケードが出現しましたw
何も書かれていないので(看板が倒れて見えないだけ)、このまま進みます。






なぜかまだ続く轍・・・。
しかし、道幅の半分以上が土砂に埋もれており、ほとんど利用されていないことが分かります。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

最後まで残っていた轍も、だんだんと薄れてきました。
この場所には、カーブミラーが設置されていたと思われる支柱が残っていました。





路面状況は、悪化する一方です。
落石によって、ガードレールが歪んでしまっている場所もありました。






このあたりは、路面一面に落ち葉や土砂が積もり、アスファルトを完全に隠してしまっています。
しかし、旧道化後40年近くが経過しているにしては、比較的状態が良いようにも思います。






ここまで、路面以外に目立った人工物は見られませんでしたが、この場所はしっかりと擁壁が造られています。

このあたりが、今回探索した旧道の中で最も狭い区間になります。
普通車同士であればギリギリすれ違えるくらいの幅ですが、ネックであることに変わりありません。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

急に前方が開けたと思ったら、いきなり砂防ダムが出現しました。
しかも、完全に旧道に垂れ流しのため、雨天時には洗い越し状態となりそうです。
明らかに近年造られたもので、おそらくこの砂防ダムを建設する際に旧道が一時的に利用されたのでしょう。
そのため、比較的旧道の状態が良かったのではないかと思います。





砂防ダムを過ぎると、旧道は平穏を取り戻します。
小さい落石などはありますが、歩くのには支障ありません。






奥に、小さく立て看板が見えてきました。
まもなく、旧道区間が終わるようです。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

というわけで、現道に合流しました。
こちら側は、バリケードや看板がしっかり仕事していますw





約1kmほどの旧道探索でした。
旧道化後40年ほどが経過していると思われますが、状態は良く、歩いて探索するにはちょうど良い、お手軽な旧道でした。



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