調査日:2018年3月4日、公開日:2021年5月30日


県道410号線旧道
(松崎町)




静岡県道410号線は、静岡県賀茂郡西伊豆町内を通っています。
起終点付近は2車線幅が確保されており比較的走りやすいですが、山間部では現在も1車線幅の区間が多くあり、勾配も急です。
現在は2車線幅となっている場所も、線形改良によるものがあり、今回紹介する区間も、線形改良による旧道になります。

余談ですが、2021年1月〜3月に放送されたアニメ「ゆるキャン△2」では、この県道を走行するシーンが登場していますw
ちょうどアニメの放送が終了したこのタイミングで公開するのは、決して狙っていたわけではry

左の地図で、宇久須港付近から仁科峠までを結んでいる黄色いラインが県道410号線です。
また、仁科峠を跨ぐように南北に通っている黄色いラインは県道59号線です。
西側に描かれている海は駿河湾、海岸沿いを南北に通っている赤いラインは国道136号線となります。
今回紹介する旧道は、円で囲んだ部分、仁科峠よりの場所にあります。



地図は国土地理院の電子地形図を使用







旧道付近を拡大した地図です。
地図の左(西)側が松崎方面、右(東)側が仁科峠方面となります。
赤いラインが旧道で、ヘアピンカーブを連続させているのに対し、現道は1つの大きなカーブで通過する、典型的なパターンといえます。
地図上では、旧道はまったく描かれていませんが、実際はどうなっているのでしょうか。

今回は、松崎方面(地図の左側)から、仁科峠方向(地図の右側)へ向かってレポートしていきます。
それでは、現道から探索していきます。




地図は国土地理院の電子地形図を使用










今もすれ違いに難儀する狭隘区間が多く残っている静岡県道410号線。
しかし、今回紹介する旧道区間周辺は、センターライン付きとなっています。
それでも、11%の急勾配が続く険しい山道であることは変わりありません。
車道の勾配は、その最高速度によって上限が決まっており、11%は最高速度30キロの道路の場合の上限勾配となります。





















※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。


旧道との分岐点です。
ガードレールが設置され、植樹もされているので見逃しやすいですが、奥にアスファルトが残っているのが分かります。





まずはそのまま現道を進みます。
旧道を分かれると、すぐに橋に差し掛かります。

橋のすぐ先がカーブとなっているため、橋自体も右に曲がっています。



















  
銘板です。
4枚設置されているうち2枚は橋名となっており、漢字とひらがなでそれぞれ「楓第弐橋」・「かえでだいにはし」と書かれています。
そこまで古い橋には見えませんが、「第2」ではなく「第弐」としたのには意味があるのでしょうか。





残り2枚は竣功年月となっており、1998(平成10)年12月完成となっていました。
橋やトンネルといった建造物には「竣功」と書かれることが多いので、「完成」となっているのは少し珍しいと思います。

これで、おおよその旧道化した時期が分かります。





















※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。


楓第弐橋を過ぎると大きなヘアピンカーブで方向を変えますが、このヘアピンカーブがなかなかの勾配です。
特に、内側の車線は絶対に11%では済まない勾配になっているのではないでしょうか。
旧道では複数のヘアピンカーブを組み合わせている区間を、現道は1つのヘアピンカーブで通過しているため、勾配が集中してしまっていると思われます。





ヘアピンカーブを終えると、再び橋に差し掛かります。
先ほど楓第弐橋で跨いだ川を、もう一度跨ぐことになります。





















  
銘板です。
楓第弐橋と同様、4枚設置されているうち2枚は橋名となっており、漢字とひらがなでそれぞれ「楓第壱橋」・「かえでだいいちはし」と書かれています。
やはり、「第1」ではなく「第壱」となっています。





残り2枚は竣功年月となっており、楓第弐橋と同様、1998(平成10)年12月完成となっていました。

ちなみに、第壱、第弐の順番については、起点から近い順に付けていると思われます。





















楓第壱橋を過ぎると、短い直線区間となります。
この場所には、14%勾配の標識が設置されています。
先ほど、最高速度30キロの道路の場合の上限勾配は11%と書きましたが、これを上回る数値です。
この上限は「道路構造令」に規定されていますが、道路構造令は一般的な基準を記載したものなので、地形等の制約によりやむを得ない場合は上回っても致し方ありません。
とはいえ、県道ということもあるので、あまり望ましくない状態ではあります。




















※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。


わずかな直線区間を終え、右にカーブしようというところで、旧道が合流してきます。
こちら側も、ガードレールが設置されており車両の乗り入れはできません。




次のページでは、旧道を探索します。


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