調査日:2012年11月19日、公開日:2018年5月19日


立保橋
(沼津市)



静岡県東部の沼津市に、気になる古い橋を見つけたので、調査してきました。


その橋があるのは、沼津市の中でも南側にある西浦立保という地区になります。
アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地、西浦地区の外れに位置しており、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

地図のほぼ中央、赤いラインが引いてある所に橋があります。
また、橋がある黄色いラインの道路は県道17号線です。

それでは、東側(地図の右側)からレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






未だに幅が狭く、すれ違いに難儀する場所も多い県道17号線ですが、立保地区は走りやすい2車線幅となっています。
東海バスお得意の棒バス停が立っています。







バス停を過ぎると、すぐに立保橋に差し掛かります。
水色の欄干が特徴的な橋ですが、残念ながら右側の欄干はポールに置き換えられてしまっているようです。





残っている左側の欄干です。
親柱もしっかりあり、欄干も思いのほか重厚で頑丈そうに見えます。

ただ、どうもこの欄干の色は塗り替えられたもののようで、ところどころ塗装が剥げています。






東側の親柱に設置されている銘板です。
「立保橋」と書かれています。

立保(たちぼ)は、このあたりの地名になっており、先ほどのバス停の名前にもなっています。
また、この橋が渡っている川も立保川といい、この地域の代表的な橋であることがうかがえます。






西側の親柱に設置されている銘板です。
こちらは竣功年月が書かれていますが、なんと昭和29年3月の竣功と非常に歴史のある橋でした。

古くささを感じないのは、やはりこの塗装のせいでしょうか・・・。







立保橋の西側の全景です。
しかし、昭和29年竣功となると疑問が出てきます。
車道2車線+歩道というスペックの高さは、この時代の橋には違和感があります。
昭和29年というと、まだ自動車も十分に普及していなかった時代のはずです。
国道級の道路ならまだしも、県道とはいえ地方の一般道にこのような幅の橋を架けるとは思えませんが・・・。

もしかして・・・。






※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

こういうことか・・・!

実はこの立保橋、親柱の無い側の路面に繋ぎ目が入っているのです。
この繋ぎ目より右側(オレンジの枠で囲んだ部分)は近年になって付け足された部分なのではないでしょうか。
つまり、もともとの橋の幅はオレンジ色の枠より左側だったのではないかと思います。
それならば、およそ1.8車線ほどの幅となり、この時代相応の橋の幅といえます。
あくまで仮定での話になってしまいますが、これなら右側の欄干がポールになっているのも説明がつきます。





余談ですが、橋の脇には消防団による「みかんの収穫期につき、川に入るべからず。」という看板が立っていました。
「みかんの収穫」と「川に入る」が結びつかないのですが、川から畑に侵入してみかんを盗む人でもいるのでしょうか。

このような立て看板も、西浦みかんの生産地として有名なこの地域ならではのものです。



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