たまゆら小説 「かおたんゆーな!、なので」





「かおたんゆーな!」

・・・また言ってしまった。
もう何百回このセリフを言っているんだろうか。
いや、何千回かも分からんな・・・。

そもそも、"かおたん"って何だ?
私の名前は"かおる"だ。
ならせめて"かおるたん"と呼ぶべきだろ・・・、ってそういう問題じゃないけど!


「なんでかおたんって呼んでほしくないの、かおたん?」

私の気持ちを知ってか知らずか、のりえが私に訊いてきた。
というか、何回もかおたんゆーな・・・。

「何か恥ずかしいだろ。そんな呼び方するのアンタだけだし・・・。」
「そう? なら他の人にも訊いてみよう!」

その言葉に、ぽってと麻音がのりえのほうを向く。
もちろん私も。

「じゃあ、まずはぽってたん! ぽってたんはぽってたんと呼ばれることに抵抗はあるかね?」

なんだか"たん"が多くてよく分からない文章になってるぞ・・・。

「私は特に・・・。。あだ名で呼んでもらえるのは嬉しいことなので。」
「まぁ、ぽっての場合は"ぽって"がすでに名前じゃないもんな。」

ぽっては日常的にあだ名で呼ばれてるから、慣れてるのかも・・・。

「ならば次は麻音たんだ!」

麻音ならきっと私と同じように思ってるはず・・・。

「私も恥ずかしいとかは思わないかなぁ。」

えっ?

「むふふ。3対1ですな、かおたん。」
「くっ・・・。」

麻音だけは私の見方だと信じてたのに。
いや、待てよ・・・。

「3対1ではないよね?」
「え?」

今度はのりえが私のほうに振り向く。

「だってアンタは言う側で、呼ばれてるわけじゃないじゃん。だからアンタをカウントするのはおかしい。」

言い訳じみてるかもしれないけど、正論だと思う。
言う側と言われる側とではやっぱり違うだろうし。

のりえがこんなことで食い下がるとも思えないけど・・・。

「うむ、確かにその通りだ。ならば、実際に呼んでみるがいい!」

やっぱりか・・・。
というか、さっきからそのキャラは何なんだ。

「さぁ!」

いや、"さぁ!"って言われても・・・。
あれ、これってもしかしなくても私が呼ぶ流れになってる?

・・・嫌過ぎる。
とはいえ、自分から言ってしまったことだし・・・。
すべてはコイツに"たん"付けをやめさせるためだ。頑張れ私!


「の・・・のりえたん。」


・・・一瞬にして、その場の空気が凍ったのが分かった。
これ、恥ずかしすぎるっ! なんか私ばっかり恥ずかしい思いしてるぞ今日・・・。

のりえがニヤニヤしながらこっちを見ているのが容易に想像でき・・・

「呼ばれてみると、結構恥ずかしいね・・・。」

意外と効いてる!





ともかく、今後は"たん"付けで呼ばれることも無くなるだろうし、一件落着だな。


――


「ね、かおたん!」
「なんでだ!」


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

アニメ2期の放映を記念して書いた初めての「たまゆら」小説でしたが、いかがでしたでしょうか?
ゆったりとしたアニメの雰囲気を壊さないようにするのが難しかったです。

個人的に「かおる×のりえ」が好きなので、必然的にこの2人がメインになりました。
本当は楓や麻音をもっと出したかったのですが、収集がつかなくなりそうだったので、やめましたw
また「たまゆら」小説を書く機会があれば、その時はぜひ・・・。

タイトルは・・・マジで何も思いつかなかったんですごめんなさい。


ご意見・ご感想をお待ちしております。



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