調査日:2013年9月19日


手打橋
(沼津市)



静岡県東部の沼津市に、歴史のある橋を見つけたので、調査してきました。


その橋があるのは、沼津市の中でも北東にあたる門池という地区です。
地図のほぼ中央、赤いラインが引いてある所に橋があります。
左下にある門池は、灌漑用のため池として造られたと言われており、この周辺の地名の由来ともなっています。
また、中央よりやや右側を上下に流れる川は黄瀬川といい、この川を境界として西側が沼津市、東側が駿東郡長泉町となります。
右下にはJR御殿場線の下土狩駅がありますが、これは沼津市ではなく、駿東郡長泉町となります。


地図は国土地理院の電子地形図を使用







橋の周辺の縮尺を上げた地図です。
赤色のラインが今回紹介する橋がある場所となります。
また、左下に緑色のラインがありますが、これはすでに紹介している 國産橋 がある場所です。
この2つの橋はかなりの至近距離にあります。

なお、黄色のラインの道路は静岡県道22号線で、地元では根方街道と呼ばれています。

それでは、地図の上のほう(北側)からレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






県道22号線から分岐した市道は、最初のみ下り坂となっていますが、あとはほぼ平坦で続いていきます。
路側帯が広くなっていますが、実質的には普通車同士ならすれ違えるほどの幅があります。
付近は住宅地となっており、意外と交通量が多いので注意が必要です。

実は、この写真にはすでに橋が写っているのですが、分かるでしょうか?







白いガードレールが立っている場所がその橋です。
橋の部分のみ路面の舗装が異なっていますが、橋だと意識して通っている人はほぼいないのではないでしょうか。






向かって右側の欄干です。
非常に短い橋ですが、小窓が設置されており、シンプルながらもデザイン性を感じます。
これは、昭和中期頃までに竣功された橋に多い特徴のように思います。
さすがに親柱はありませんが、銘板は欄干の前後に1枚ずつ設置されています。




  
銘板です。
1枚はかな文字で「てうちはし」、もう1枚は「昭和31年1月竣功」と読めます。






続いて、向かって左側の欄干です。
こちらは、コンクリート製の非常に簡素な欄干となっています。
元々は右側の欄干と同じものだったのでしょうが、道路の拡幅工事などで失われてしまったのでしょう。






しかし、銘板については以前の欄干から移設されたのか、設置されています。
ただ、欄干の高さが低いために銘板の下部がコンクリートにめり込んでしまっていますが・・・。

漢字で「手打橋」と書かれており、これで「てうちはし」の漢字表記についても判明しました。





一方、欄干の反対側には銘板が設置されていませんでした。

もし銘板があったとすれば、橋が架かっている川の名前か、竣功年月のどちらかが書かれたものだったと思われます。
移設されなかったことを考えると、右側の欄干に設置されている銘板と重複する竣功年月だったのではないかと思います。






住宅街に静かに佇む手打橋。
その名前の由来も気になるところです。



戻る




inserted by FC2 system