調査日:2012年8月2日


和歌之浦隧道
(下田市)





伊豆半島の先端とも言える場所に位置する下田市。
海と山が共存しているこの街には、いくつも隧道があります。
今回紹介する和歌之浦隧道も、そのうちのひとつです。

和歌之浦隧道は、下田海中水族館の入口にあり(左地図赤線部分)、海中水族館を訪れる時に通ったという方も多いはずです。
今回は、北側(地図上部)からレポートしていきます。


地図は国土地理院の電子地形図を使用






和歌之浦隧道へ続く道路が分岐する交差点に来ました。
下田海中水族館の大きなゲートがお出迎えですw

センターラインはありませんが、2車線幅の道路が続きます。
やはり、家族連れの大きな自家用車や、タクシーが多く通行します。






進んでいくと、次第に掘割が深くなっていき、いよいよ掘割が限界になったところで、ようやく隧道が見えてきます。
できる限り隧道を短くしたいという想いが伝わってきます。

(逆光のため、隧道が見えにくくなっています。申し訳ございません。)







こちらが、和歌之浦隧道です。
特に装飾の無いシンプルなコンクリート製ですが、坑口の大きさに比べて額が広いような気がします。

そして、ここでそれまで2車線だった道幅が、一気に1,5車線くらいまでに縮小します。
標識などの予告が一切無いのにこの幅の変化はなかなか危険な気が・・・。




埋め込まれている扁額です。
左書きで「和歌之浦隧道」と書かれています。
竣功年月などは書かれておらず、こちらもシンプルです。

北側で日が当らないためか、あまり状態は良くないようです。






そして、坑口の脇、ちょうど目線の高さには、このようなプレートも埋め込まれています。
こちらには昭和35年3月という竣功年月と、140mという延長が書かれています。
また、「静岡縣」と書かれていることから、県道ではありませんが静岡県が建設したと考えられます。







※この画像はマウスを乗せると切り替わります(少々時間がかかる場合があります)。

和歌之浦隧道の内部です。全面コンクリート製となっています。
ほぼ直線の隧道のため見通しは良いですが、普通車同士でも離合するのが難しい幅となっています。
また、路線バスも通るため、隧道手前で対向車を待つ光景がしばしば見られました。





和歌之浦隧道の南側(下田海中水族館側)坑口です。
北側と同じデザインですが、こちらは日が当たるためか印象が異なります。




扁額です。
こちらも、北側と同じデザインですが、状態が良いです。
よく見ると、扁額は1枚ではなく、「和歌」「之浦」「隧道」と3枚に書かれたものを繋げていることが分かります。






南側も、北側と同様、隧道の直前まで深い掘割が続いています。

この位置からでも扁額が一目で分かり、いかに扁額が大きいか実感します。
また、扁額の設置されている位置がかなり上部であることも、特徴でしょうか。






竣功から50年以上が経過している和歌之浦隧道。
決してまだ古い隧道とは言えませんが、これからも下田を訪れる観光客を通し続けてほしいものです。



戻る




inserted by FC2 system