ゆるゆり小説 「コトバコネクト」





―― ドーン!!


またやってしまったよ、ハハハ!
今日はまた派手に爆発したものだな!

おっと、いけないいけない、松本を助けなければ・・・。

「大丈夫か、松本。」

"こくん"

「良かった良かった。お、顔が汚れているな。ちょっと待ってろ。」



松本の声は、私にしか聴こえない。

松本とは、いつ、どこで、どのように出会ったのか、正直ほとんど覚えていない。
それほどまでに、松本と過ごしているこの時間が楽しいものになっている。

本来であれば、生徒と先生がこのような密接な関係になってはならない。
ましてや、一緒に実験をして爆発するなど、ありえないことだ。

"松本の声が私にしか聴こえない"という特殊な状況が、今のこの関係を生み出しているのだ。


しかし、もし何かの拍子に松本の声が他の人にも聴こえるようになったら、どうなるだろうか。
松本も中学生だ、きっと私なんかよりも杉浦たちと会話したいに決まっているだろう。
私と実験なんかをするより、みんなでファミレスとかでおしゃべりしたいだろう。

もしかしたら・・・
松本は、他の人に声が聴こえないから仕方なく私に付き合っているのではないか。
私と松本は、"声"でしか繋がっていないのではないか。


今はこうして2人で過ごせているが、卒業したら松本はどこか遠くへ行ってしまうのだろうか。
今の私には、松本のいない日常なんて考えられない。
離れたくない・・・。


というか、さっきから何か柔らかい感触が・・・。


「おっと、ゴメンよ松本。」

どうやら無意識のうちに松本を抱きしめてしまっていたようだ、許せ松本。
やはり変なことを考えてはいけないな、ハハハ。

そういえば、松本の顔の汚れを取ってやらなければな。


「ん? そんなに私を見つめてどうしたんだ、松本。」

『     』


・・・やはり、松本には何でもお見通しのようだな。
私の心の中を読むとは、やはり松本と私の繋がりは"声"だけではないようだ。
さっきまでの私の考えは、杞憂かもしれない。

「そうか。ありがとな、松本。」


さて、この様子じゃ、またしばらく理科室は使用禁止だろう。
また生徒会室に居候させてもらうとしよう。

「よろしく頼むぞ、松本!」

"こくん"


それにしても・・・
嬉しいことを言ってくれるじゃないか、松本。



― 迷惑だなんて一度も思ったことはありませんよ。奈々さんといるこの時間が一番楽しいです。 ―



最後まで小説をお読みいただき、ありがとうございました。

「ゆるゆり」小説もこれで4作品目、最近はゆるゆり小説しか書いていないような気がします。

私は、ゆるゆりの中では「歳納京子×船見結衣」が一番好きなカップリングですが、実は「西垣奈々×松本りせ」も地味に好きなカップリングだったりします。
そのため、この2人の小説を書いてみたいなぁ・・・と思っていたのですが、松本りせの声は西垣先生以外には聴こえないため、どのように松本の声を文字に表すか、かなり悩みました。
最終的に、西垣先生の心境を中心に書くことで、松本りせの描写を極力抑えたのですが、なんか西垣先生の独り言みたいになってしまいました(orz
難しいですねぇ・・・。
とはいえ、このような書き方をしたのは初めてだったので、書いていて新鮮でした。

あ、タイトルは・・・その、まぁ、うん。ココロコネクt(ry


アニメ「ゆるゆり♪♪」の放送は終了しましたが、まだまだ私のゆるゆり熱は冷めそうにありませんw


ご意見・ご感想をお待ちしております。


【制作予定】
「苺ましまろ」にハマってしまったので、苺ましまろ小説にシフトするかも・・・。


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