ゆるゆり小説 「西垣奈々の、西垣奈々による、松本りせのための聖地巡礼」





七森中学校生徒会室。
今日も、綾乃たちはいつも通り仕事をこなしていた。

「古谷さん、そっちはどう?」
「もうすぐ終わりますわ。」
「じゃあ、今日はここまでにしましょうか。」

そろそろ帰り仕度を始めようかというところで、勢いよくドアが開いた。
そこには西垣奈々が、いつも通りの白衣を着て立っていた。

「松本は居るか!?」

そう言うなり、すぐに生徒会長である松本りせを見つけると、ズカズカと生徒会室に入りこむ。
とても教師がやっていいことではないが、もはや日常茶飯事で誰も止めようとはしない。

「松本、デートに行くぞ!」

一瞬にして生徒会室が凍りついた。

「でででデートですって! そんなのいけないナイアガラよ!!」
「やっぱり西垣先生と会長はそういう関係やったんやなぁ!」

動揺しまくる綾乃と鼻血を出しまくる千歳。
そんなことはお構いなしに、奈々はりせをお姫様抱っこで連れ出した。


――

「着いたぞ松本。この踏切を見てみろ。」
「普通の踏切に見えるかもしれないが・・・。」











「実は名前が"松本"踏切なんだ!」
「自動車が通れない小ささが、いかにも松本っぽいじゃないか!」

「・・・。」

「どういう意味かって? 松本はカワイイってことだよ言わせるな恥ずかしい。」

「・・・。」

「ところで、ここはどこかって? あ、今の私の言葉はスルーですか・・・。」

「まぁいい。ここは静岡県の沼津市という場所だ。」
「富山からだと在来線と新幹線を乗り継いで5時間くらいだな。」
「新幹線が富山まで開通すれば、もっと早く・・・ってそんな話はどうでもいい?」

「・・・」

「このためだけに私を連れ出したのかって? もちろん、そんなわけないだろう。」
「次は、沼津市の隣にある三島市に行くぞ。」


「見ろ! これが松本バス停だ。」
「なんと新宿行きの高速バスも停車するぞ! 便利だな。」

「・・・。」

「うむ、これだけじゃないぞ?」








「なんと、下松本まであるんだ! 松本の下とは・・・ナニか意味深なものを感じるな。」

「・・・。」

「いや、冗談だが・・・。上松本が無いのが少し残念だな。」









「ちなみに、下松本バス停の近くにある交差点の名前は、松本南だったりする。」
「私と松本の間に子供ができたら、松本みなみという名前にするのも悪くないな!」

「・・・。」

「あの・・・、無言でジト目はやめてくれ・・・。」
「コホン。ではとっておきのものを見せてあげよう。」







「なんと近くに池田というバス停もあるんだ。しかも同じバス会社だ。」
「このバス会社の人はゆるゆりが大好きなんだなっ!」

「・・・。」

「あれ? 反応が薄いな・・・。」

「・・・。」

「まさかこれで終わりじゃないだろうなって?」
「うむ、これで終わりだ!」

「・・・。」

「あれ、駄目だったか・・・?」

「・・・。」

「下らない理由で連れ出して、ホントすんませんでした!!」



翌日、りせが生徒会室に行くと、床一面が血の海と化し、そこに千歳の姿は無かったという。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

6作目となる「ゆるゆり」小説でしたが、いかがでしたでしょうか?
今回は、写真を多用するなどして、今までの小説とは雰囲気の異なるものにしてみました。

きっかけは、地元で見つけた「松本」というバス停です。
さらに、近くで「池田」というバス停も発見し、これはもう書くしかないだろうとw
完全にネタですが、「ゆるゆり」なら許されるだろうと思った次第です。
まぁ、「松本」という名前は全国的にもメジャーなので、このような場所は各地にありそうですが・・・。
ちなみに、「吉川」や「古谷」などは残念ながら地元では見つけられませんでしたw

私の中では「ゆるゆり」はまだまだ熱い作品です!
これからも少しずつ「ゆるゆり」小説を書いていきたいと思います。


ご意見・ご感想をお待ちしております。


【制作予定】
未定です。


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